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◆【風を読む】論説委員長・中静敬一郎 海の男の「戦後」終わる



 (産経 2009/5/12)


 戦後、長く続いていたわだかまりが、ようやく氷解したといってよいのだろう。3月14日、広島・呉基地から海賊対処に出港した護衛艦2隻に対し、日本船主協会が「ありがとう!海上自衛隊」という青色の横断幕を掲げた。これは64年ぶりに海自と海運業界が和解した証しである。

 先の戦争で亡くなった日本の船員は6万余人。失われた船舶は約2500隻、800万総トンを超える。軍人の損耗率(参加した員数と戦死者の比率)は陸軍20%、海軍16%といわれる。その中で船員の死亡率は43%に達した。艦隊決戦を作戦の中心としていた海軍が、商船隊の護衛に力を注がなかったためである。

 商船隊壊滅による不信感は、海軍を引き継いだ格好の海上自衛隊に向けられ、海運業者らでつくる日本船主協会と防衛省・自衛隊はほとんど没交渉だったという。

 変化がみられたのは、アフリカ・ソマリア沖で海賊被害が続発してからだ。欧州とアジアを結ぶ大動脈を運航する日本関連船舶は年間約2000隻を数える。昨年はうち3隻が海賊に銃撃などされた。国連決議に基づき、EU(欧州連合)加盟国などが海軍艦艇を出動させ、日本関連船舶は護衛を頼み込んだ。肩身の狭い思いも少なくなかったという。

 今年1月、同協会と全日本海員組合は連名で、船舶と船員の生命の安全確保のため、現行法による海自艦艇の早期派遣を求める要望書をまとめ、初めて防衛省にも出向いた。

 護衛艦を見送る式典には前川弘幸会長が初参加し、こんな談話を発表した。「現場の乗組員にとり安心感ははかり知れない。(派遣は)わが国の人命、財産を保護する尊い任務です」。船員や日本のためにリスクを担おうという海自の姿が、海の男たちの「戦後」を終わらせた。
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by sakura4987 | 2009-05-14 10:26

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