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◆【緯度経度】保険金詐取で生きる独裁国家



 (産経 2009/6/6) (ワシントン・古森義久)

 http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090606/kor0906061407004-n1.htm


 韓国では盧武鉉前大統領の死が政情を揺さぶっているが、盧政権から李明博政権に変わってのワシントンでの変化は脱北者の来訪が増えたことである。韓国在住の北朝鮮からの難民や亡命者が米国の首都を訪れ、金正日独裁体制の非道を語ることは前政権時代にはきつく制限されていた。

 だが李政権下では明らかにその制限が緩和され、北朝鮮出身者が米国の首都を訪れることが多くなった。4月下旬の米側民間団体主催の「北朝鮮人権週間」の集会には30人もの脱北者が出席した。北朝鮮で軍人、警官、情報機関員、女優、スポーツ選手などだった多彩な男女が金正日政権の過酷な弾圧を証言していた。

 そんな脱北者のなかでも金光進氏は異色である。まず米国での長期滞在が認められ、米側民間人権団体の「北朝鮮人権委員会」の研究員となった点は前例がない。北朝鮮では1960年代に平壌で生まれ、金日成総合大学を卒業後、朝鮮労働党の中央委員会組織指導部という権力中枢に採用され、金融とくに外貨を扱う職務に就いてきたというのも普通の経歴ではない。

 金光進氏は組織指導部の傘下にある「朝鮮国家保険機構」で働き、同機構のまた管轄下にある東北アジア銀行にも関与していた。その間、外貨獲得の任務のためにシンガポールに駐在し、2003年には亡命を果たした。こうした経歴のためか金氏はきわめて的確な英語を話す。引き締まった表情の長身で端正な人物だった。

 その金光進氏と昼食をともにし、インタビューすると、まず北朝鮮の経済が金正日総書記に直結する外貨依存の「宮廷経済」と、国民一般の「人民経済」と、2つに完全に分かれ、宮廷経済を支える外貨は保険が大きな役割を果たしていることを説明してくれた。北朝鮮は金正日独裁を支えるための外貨の獲得に国家がらみで欧米の大手保険会社から保険金を詐取しているというのだ。日本の保険企業がかかわる場合もあるという。

 「北朝鮮の国内の保険は個人も組織もすべて私が勤務した国家保険機構が管理していますが、その保険にまた保険をかける再保険の契約をイギリスのロイズなど欧州の大手会社と結んでいます。北朝鮮側はふだんはその再保険料を払っているが、ときどき大きな事故や天災があったとして巨額の再保険料を請求するのです。その請求では国家保険機構が書類や証言を捏造(ねつぞう)し誇張することが普通です」
 金光進氏は実際の不正請求の実例として1999年の平壌の大同江ホテルの火災と、2005年の平壌近郊でのヘリコプター墜落をあげた。

 大同江ホテルは確かに炎上したが、国家保険機構はその被害額を水増しして総額2億ドルほどの保険金を得た。墜落したとされるヘリはすでに機体に損傷があり、落ちた倉庫の物資も腐った穀物類だったが、総額4000万ドルも請求したという。

 「私自身も偽造した請求書類にサインしたことが何度もあります。その結果、得る年間平均数千万ドルの外貨保険金は金正日体制には非常に重要です。だから国家保険機構は金総書記の義弟の張成沢とともに総書記自身が掌握しています。北朝鮮全土、どんな場所のどんな機関にでも立ち入って調べる絶対の権限を与えられているのです」

 金光進氏は日本では金剛保険という朝鮮総連系の保険会社が朝鮮国家保険機構と密接な関係にあり、不正手段をも含めて、金体制の外貨獲得に協力してきたことを明らかにした。1998年に国家保険機構が創設40周年を祝った際には、金剛保険から日本製の高級自転車数百台をプレゼントされ、同機構の幹部職員らに金総書記からの贈り物として与えられたという。

 しかし政府機関が保険金の詐取まがいの行為を続けてまで外貨を取得し、その外貨によってのみ存続を可能にする政権とは一体、なんなのだろう。病んだ特異の政権であることは間違いない。
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by sakura4987 | 2009-06-09 14:54

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