◆北朝鮮向け郵便送金が年々急増…郵政公社が実態調査へ
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200602/sha2006021704.html
国内の郵便局から北朝鮮あてに現金などを送る「保険付き郵便物」が年々
急増し、16年度は1560通に上ったことが16日明らかになった。衆
院総務委員会で民主党の渡辺周議員が日本郵政公社の資料に基づき指摘し
た。公社の岡田克行理事は送金された総額など実態を調査する考えを示し
た。
渡辺氏によると14年度は383通、15年度は506通だった。
岡田氏は北への送金について「万国郵便条約に基づき、保険付き郵便物と
して現金を送付できる」と、法的問題はないことを説明したうえで、
「(送付金額を記載した)受領証は一定期間保存しており、現金を内容と
する郵便物の件数、金額を今後調査したい」と述べた。
総務省によると、北向け郵便物の送金上限は1通につき約48万円。
拉致事件への不誠実な態度を続ける北に対してはわが国単独の経済制裁発
動論が高まっているが、郵便で送金できるとなると制裁効果が薄れる懸念
がある。
菅義偉副大臣は「指摘されるまで(北に郵便送金できることを)理解して
いなかった」と打ち明け、「できるだけ早く厳格に対応して報告すべきだ
と思う」と強調した。