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◆履き違え排除できぬ男女共同基本計画

★★世界日報より 18/2/18

/元東京女子大学教授・林道義氏に聞く

判断基準を握るフェミニスト

苦情処理は秘密警察に相当/良識より権力での強制

おかしなジェンダー定義/「双子の症例」の影響隠す

 男女共同参画推進条例で「思想信条の自由」を侵しかねない苦情処理
機関を強化する流れが地方で生まれている。一方、昨年末に閣議決定さ
れた「男女共同参画基本計画」のジェンダー定義にも重大な欠陥が潜ん
でいる。その背景にあるフェミニストの戦略について林道義・元東京女
子大学教授に聞いた。(聞き手=山本 彰)


 ――昨年三月、福岡県飯塚市や那珂川町で市民団体が作成していたモ
デル案とほぼそっくりの条例が可決され、「司令塔」の存在がうかがえ
ますが。

 私も東京の荒川区で男女共同参画社会懇談会会長を務めた時、司令塔
の存在をまざまざと体験しました。女性政策情報(JJ)ネットニュー
スというものがあり、中央司令部の「懇談会報告書に対する抗議や意見
を区議会議長や区長にファックスで送るように」と指示していました。
また十文字学園女子大学教授の橋本ヒロ子氏は各種の「報告書反対」集
会に出席して指導的発言をし、また委員の何人かを集めて反旗を翻して
抗議文を提出するように動いていました。

 橋本氏は論文で、各県や市の条例を分析し、条例案に入れるべき言葉、
入れてはいけない言葉の基準作りなどに取り組んできています。そうし
た背景の中で作られたのが、飯塚市条例で問題になったモデル案だと思
います。

 ――福岡県筑後市では、条例案に対して議会側が「男女平等が拡大解
釈されて混乱を招く恐れがある」として、「乱用防止項目」を付け加え
て可決しようとしたところ、市側は条例案そのものを撤回しました。

 荒川区の条例案ではフェミニストが必死に反対をしましたが、それは
乱用防止規定が入ったからです。これを通されるとフェミニズムの運動
が完全に阻止されるととらえています。それに、筑後市の修正案は性差
否定がいけないと言っているだけであり、条例案の理念と矛盾はしてい
ません。

 ――飯塚市、久留米市の条例は苦情処理や人権救済のためのオンブズ
パーソン方式の導入を何条にもわたって詳しく規定しています。

 苦情処理機関というのは、原理的には秘密警察と同じような役割です。
自分たちに都合の悪い者を摘発して処罰するということです。条例に規
定されている処罰は、名前を公表するなどの形になっていますが、普通
の市民にとっては大変な脅威です。これは思想信条の自由を侵すもので
あって憲法違反です。特に苦情処理とかオンブズパーソンという存在は
国民の人権をかえって侵すものになる可能性が非常に高いです。

 これを前面に出して使うという思想は、国民の知性とか良識に訴えて
正しいことを広めようという考えに立っていないことが分かります。権
力で脅かしたり、強制的に国民の考えを変えようという発想に基づいて
います。

 ――斎藤文男九州大学名誉教授は、オンブズパーソン方式を導入した
条例を高く評価し、新聞でも公表されています。

 これは橋本ヒロ子氏のやり方を、条例に点数付けすることで、もっと
強く推進しようとの考えから来ていると思います。苦情処理が条例に入
っていると点数が高いということは、権力によって人間の考えを規制し
ていくことが良い条例ということになります。完全に秘密警察的な方向
にしていこうという意図があります。

 ――昨年、内閣府が策定した第二次男女共同参画基本計画の内容をど
う評価しますか。

 ジェンダーの定義の部分で、家庭は大事にしなければいけないとうた
われたり、別の個所では、母乳育児の普及とか母子の健康支援とか母に
よる子育てが大事であると書かれています。性の自己決定のようなもの
は無くなっていることなど、大きな前進があります。これは内閣府の政
務官になった山谷えり子参院議員をはじめ、多くの方々が努力した結果
だと思います。

 ただし、ジェンダーという概念そのものは残りました。ジェンダーと
いう言葉の誤った使い方をやめさせるとは言っていますが、ジェンダー
は生物学的性別(セックス)とは違い、もっぱら社会によって作り上げ
られたものだという定義が間違っています。今回の基本計画は、ジェン
ダーに良い悪いは無く中立だと言っていますが、よく読むと悪いジェン
ダーと悪くないジェンダーがあるという言い方をしています。こう言わ
れると、「悪いジェンダーをなくすだけだから、いいだろう」と思われ
がちですが、その「良い、悪い」は誰が決めるのかというと、フェミニ
ストが決めるわけです。フェミニストが「悪い」と言ったら、否定の対
象にされてしまうという恐ろしさは消えていないのです。

 このように、無規定の「ジェンダー」が残ったということは、新基本
計画が今までの間違ったジェンダーフリーの実践を排除するものにはな
っていないということです。今までフェミニストがあらゆるところで使
っているジェンダーの定義は野放しのままです。

 「ジェンダーの視点」とは、ジェンダーが固定的役割分担や偏見など
につながっており、これらが社会的に作られたものであると意識させて
いく、とうたっています。男は仕事、女は家庭という見方も固定的役割
分担だと言って否定されます。これが男女共同参画を阻害する要因だと
書いているわけで非常に問題です。百パーセント「作られたものだ」と
いうジェンダーの定義を改めない限り、いくらでも男女の区別を無くし
ていくことが可能になります。

 ――上野千鶴子東大教授が東京・国分寺市人権講座の講師から降ろさ
れたことに抗議する女性学者の抗議文には、ジェンダーの定義を「性別
にかかわる差別と権力関係」としています。

 これは、ジェンダーを上下関係に基づく権力関係だと見る昔からの定
義です。こういうとらえ方がフェミニストの間では一般的なのです。ジ
ェンダーフリーの実践はこうしたジェンダーの定義のもとで行われてき
たからこそ問題なのです。

 ――「双子の症例」がジェンダー論の根拠になっているということを、
フェミニストは否定しようとします。

 アメリカの性科学者ジョン・マネー氏がジェンダーという概念を唱え
たのですが、一九七〇年代初めに発表された双子の症例がジェンダー概
念のきっかけではないという主張は、マネー氏がこの概念を作った時は、
「双子の症例」より前だったという事実を根拠にしています。ジェンダ
ー概念は最初、マネー氏が半陰陽者の相談に乗って研究し、彼らの身体
的特徴や性別と、性自認(ジェンダー・アイデンティティー)とが必ず
しも一致しないという点から生まれました。

 このジェンダー論は、正常でない人たちの場合にのみ当てはまるもの
で、これを一般化しなければ今のジェンダー論にはなりません。そのた
めに、マネー氏は、「双子の症例」で性自認が正常な人でも変えられる
ということを証明しようとしたわけです。

 「双子の症例」で、マネー氏は最初、男の子として生まれ、男として
の性自認を持っている双子の一方を女の子として育てようとし、女の子
としてうまく育っていると発表。性自認が生まれついたセックスと独立
して動くという証拠とされてきました。

 こうして「双子の症例」はジェンダーがセックスから独立し、正常人
にもそれが当てはまるというフェミニズムのジェンダー論の決定的な証
明になるはずだったのです。

 ――上野氏も、ジェンダーがセックスから独立していると述べていま
すが、「双子の症例」を根拠にしていないとの主張があります。

 「双子の症例」は一九八〇年前後からすでにミルトン・ダイアモンド
教授らにより失敗だったのではないかという疑問が出され、ジェンダー
論の前提は崩れてしまいました。上野氏は、一九九五年の論文「差異の
政治学」(『差異の政治学』二〇〇二年に所収)で性転換手術を例に挙
げて、セックスとジェンダーは切断されていることが明らかになった、
などとしています。

 しかし、性同一性障害の性転換手術に基づいて、性自認が生まれつき
の性別と独立し、変更可能である証拠とはいえません。これは性自認を
変えないで、体の方を変えているからです。その上、これは一般化でき
る正常な人のケースではありません。まったくの奇弁です。「双子の症
例」を引用していないから、上野氏がその間違いから免れているなどと
いうのはウソです。それが失敗したのを知っていたから根拠として使え
なかっただけです。

(注)「双子の症例」

 一九六七年、カナダ生まれの一卵性双生児の一人が包皮切除手術の失
敗により、男性器の大半を損傷。ジョンズ・ホプキンス大学教授のマネ
ー氏が両親に、その男児を女の子として養育するよう説得。マネー氏は
論文「双子の症例」で、その実験の成功を訴えたが実際にはうまくいっ
ていなかった。その子は十四歳で、デイヴィッドという名で男の子に再
認定された。

 はやし・みちよし 昭和12年、長野県生まれ。東京大学法学部卒業。
同大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。平成17年、東
京女子大学教授を定年退職。現在、日本ユング研究会会長。著書は『フ
ェミニズムの害毒』『家族を蔑む人々』など多数。なお、「双子の症例」
と「ジェンダー論」の関係については
HP(http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/femi36-3-1.html)」)
に詳しく論じられている。
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by sakura4987 | 2006-02-27 09:24

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