◆男女共同参画「優先度低い」 予算大幅削減で仙台市長
河北新聞2/15
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/02/20060215t11034.htm
仙台市の新年度当初予算案で、男女共同参画関連の予算が大幅にカット
されたことに対し、市民団体などから批判が相次いでいる問題で、梅原克
彦市長は14日の定例記者会見で「予算査定の切り口の中で、事業のプラ
イオリティー(優先順位)は低い」と、削減の理由を述べた。
梅原市長は「行財政改革を進める上で聖域はない。全予算項目を総点検
した結果、税金を投入するにふさわしい事業かどうかチェックした」と強
調。一方で、施策の方向性については「国の法律(男女共同参画社会基本
法)や計画に基づいて進めていく」と語った。
市男女共同参画推進審議会で委員の不満が噴出し、会長を務める水野紀
子東北大大学院教授が市長との会談を申し入れていることに対しては、
「今のところは日程が取れず、会う予定はない」と、現段階で応じる考え
がないことを示した。
市の新年度予算では、男女共同参画の関連費は478万円と本年度の7
割に減額された。男女共同参画推進の拠点施設、エル・パーク仙台(青葉
区)も新年度、廃止検討の方針が示されているため、市民団体などから批
判が上がっていた。「エル・パーク仙台の存続を願う会」の木村さち子代
表は「ご発言の通り、国の方針と齟齬(そご)がないよう市の男女共同参
画施策を進めてほしい」と話している。