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◆【主張】尖閣諸島 実効支配の強化が必要だ

 (産経 06/3/12)

 東シナ海のガス田問題で、中国外務省は「釣魚島(日本名・尖閣諸島)は中国固有の領土だ」(秦剛報道官)として、尖閣諸島近辺を共同開発の対象海域に含めた新提案を正当化した。尖閣諸島の領有化を狙う中国がいよいよ「衣の下の鎧(よろい)」を見せたといえる。

 これに対し、小泉純一郎首相は「日本の立場と違う」と反発し、安倍晋三官房長官も「受け入れられない」と拒否した。麻生太郎外相も「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も日本領土だとはっきりしている。共同開発するつもりはない」と述べた。当然の対応だ。

 ただ、この問題を所管する経済産業省の杉山秀二事務次官は「いきなり試掘ということではなく、東シナ海を友好の海にするという観点から、交渉をしっかり進めていくことが大事だ」と述べ、直ちに試掘する考えがないことを表明した。二階俊博経産相が一月に「試掘の道はとらない」と述べたことに合わせた発言とみられる。

 中川昭一前経産相は昨年九月、試掘について「最終的には、民間(帝国石油)の判断だ」としながら、「何らかの危惧(きぐ)があるとしたら、きちんと国の役割を果たしていく」と述べていた。この時の経産省の毅然(きぜん)とした姿勢は、どうなってしまったのか。

 政府は昨年、尖閣諸島の魚釣島に日本の政治団体が建てた灯台を直接所有・管理し、海図に記載した。さらに、ヘリポートを建設するなど実効支配の強化策を検討すべきであろう。

 尖閣諸島は沖縄・西表島の北方約百六十キロに位置し、魚釣島、久場島など大小九つの島から成る。日本は明治二十八(一八九五)年、これらの島々が清国の支配下にないことを確認したうえで沖縄県に編入した。戦後、米国の施政下に置かれたが、昭和四十七年の沖縄返還で日本に返された。

 中国が領有権を主張し始めたのは、国連アジア極東経済委員会が一九六八年、「付近の海底は石油資源埋蔵の可能性が強い」と発表してからだ。しかし、中国人活動家が魚釣島に不法上陸した一昨年春、米国務省の副報道官は「尖閣諸島は沖縄返還以来、日本の施政管理下にある」と明言した。

 政府は尖閣諸島がまぎれもない日本の領土であることを、改めて明確に内外に示すべきである。


◆【産経抄】 (産経 06/3/11)

 「春暁」といえば、盛唐の詩人、孟浩然の「春眠暁を覚えず」を思い出す。春の夜明けはなかなか目が覚めない。中国が東シナ海のガス田に、この意味深長な名前をつけたとき、拡張主義のかすかなエンジン音を聞く思いがした。

 これこそがガス田開発への目覚めで、小欄は領海分捕りへ意思表明とみた。一般にガス田や油田は、北海油田や福島沖ガス田のように位置関係を示している。ところが、中国名にははじめから「俺のモノだ」という国家意思がのぞく。日本はといえば、同じガス田に「白樺」と美しい名を冠しただけだ。

 だから、ガス田をめぐる日中の協議で、中国が中間線をまたいで日本固有の尖閣諸島近くまで共同開発を提案してもビックリはしない。試掘もすんだし、日本が係争に持ち込めば、民族感情がからんで複雑になるぞと脅していたからだ。日本近海に軍用機を飛ばし、艦船が領海侵犯したりと傍若無人だ。

 ところが、親中派の二階俊博・経済産業相にはあのエンジン音が聞こえないらしい。自国の業者には「試掘をさせない」などと、どこの国を代表しているか分からぬことをいう。地元に江沢民前主席の銅像を建てようという話もあった方だから、さもありなんか。

 中国側で試掘が始まり、こちらが試掘の放棄では交渉にならない。中国が「二歩」のような将棋の禁じ手を使い、日本に王手をかけたようなものだ。この将棋盤をいったんチャラにして、厳格なルールで協議をやり直すしかない。

 不埒(ふらち)な相手と渡り合うには、こちらも同等以上のカードがいるということだ。エンジン音が傍らに到達する前に、日本側海域でガス田の試掘をすることが肝要だ。「春暁」はいったん目覚めると動きがはやい。
by sakura4987 | 2006-03-12 16:32

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