◆中国、工場など21件を「重大な環境破壊の恐れ」と名指し
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060207AT2M0702507022006.html
【北京=飯野克彦】中国国家環境保護総局は7日、重大な環境破壊のお
それがある工場やプロジェクト21件を公表し、改善措置を実施しなけれ
ば生産停止などに踏み切ると発表した。昨年11月の松花江の汚染事故が
国際的な波紋を呼んだこともあり、厳しい姿勢を示した。ただ、以前に
問題を指摘された企業がおざなりの改善で操業を続けている例があり、
実効性が焦点になる。
公表したのは、甘粛省や遼寧省など深刻な水質汚濁をもたらしている
11カ所の工場と、違法行為があった工場建設プロジェクト10件。改善策
として、各種の汚染防止装置や計測装置の導入などを求めている。
1日1万2000トンの高濃度廃液を鴨緑江に流してきた遼寧省丹東市の製
紙工場には、生産停止を命じた。
同総局はまた、河川や湖の沿岸、人口密集地、自然保護区などの「環
境に敏感な地域」で進んでいる石油化学プロジェクト127件に対し、特に
環境リスク調査を実施すると発表した。 (21:05)