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◆教養こそ億万長者への最短距離(なのかも)

─【日垣隆 どこへ行くのかニッポン】─ 連載 ───────────
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 本多静六という学者がいた。父親の急死で少年時代に貧乏を極め、のち
に林学の泰斗となり、明治神宮や日比谷公園などを設計し、国立公園の生
みの親として今も知られている。

 あまり知られていないか。

 ならば、この機会に知っていただければ幸いである。渋沢栄一からも厚
い信頼を寄せられた本多静六氏は、林学博士としてよりも、むしろ巨大な
財産をなした人として、今も投資家たちの間で密かに語り草となっている。

 昭和25年に刊行された『私の財産告白』(実業之日本社)が、先ごろ
新装版として同社から復刻されたので、とても入手が容易になった。

 同書では、独特の蓄財法(どんなに貧しくても定期収入の4分の1と臨
時収入の全額を強引に預金してゆく)と、専門性を活用した投資(山林や
山地や株の投資)で、例えば2万円を5000万円にした経過などが、嫌
味なく語られている。

 今時の若手成金社長と違うのは、実に謙虚なことだ。

 儲けた巨額の財のほとんど総てを、いとも簡単に、そして何度も、寄付
してしまう。

 執着がない。

 楽天の三木谷社長らと異なるのは、よく失敗を知っていることだ。

《失敗は社会大学における必須課目である。私は、この大切な課程を経た
ものでなければ本当に成功(卒業)ということはないと考えている。〔中
略〕私は一緒に事業を企て、仕事を始める場合、その友人がいままでどん
な失敗をしたかをまず知る必要があると思う。》

 失敗を一度もしたことがない、と誇る三木谷氏より、釈放後に変化する
かもしれない堀江氏に敢えて期待しておきたい。

 さて、本多静六語録には、こんなものもある。

《金儲けは理屈ではなくて、実際である。計画でなくて、努力である。
予算でなくて、結果である。》

《人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も、名誉も、美衣美食も、
職業道楽の愉快さには比すべきもない。〔中略〕職業を道楽化する方
法はただ一つ、勉強に存する。》

 本多氏はまた、『人生と財産』(日本経営合理化協会出版局)で、
要旨以下のような人生訓を述べていた。

 25歳から40歳までは、与えられた仕事に徹底精進し、一身一家の独
立安定の基礎を築くこと。

 40歳から60歳までは、専門性を活かして社会に尽くすこと。

 60歳から70歳までは、周囲に恩返しをすること。

 運良く70歳以上まで生きられた場合は、山紫水明の温泉郷で晴耕雨読
を楽しもう。

 そうした人生を可能にするためには、広く万巻の書物を読み現実に学び
続けるほかない、と本多博士は遺言している。

 ホリエモンには、残念ながら、この教養が欠けていた。

◆ひがき・たかし
 1958年生まれ。東北大法卒。コピーライターなどを経て、ジャーナ
リスト、作家活動に。「そして殺人者は野に放たれる」「現代日本の問題
集」など著書多数。最新刊は「使えるレファ本150選」(筑摩書房)、
「いい加減にしろよ(笑)」(文芸春秋)。
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by sakura4987 | 2006-03-21 12:10

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


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