◆転送:荒んだ都立高校現場
本日の東京地裁104号大法廷でくりひろげられた、本当に寒い高校現場
の実態を、皆様にご紹介しましょう。
公判は都立板橋高校卒業式威力業務妨害事件公訴です。
◆被 告:元板橋高校社会科教員 藤田勝久
事件当日:平成16年3月11日
訴追理由:厳粛であるべき卒業式、10.23都教委通達にも拘ら
ず、生徒に君が代斉唱時の不起立を説き、式直前に保護者に学校に無
断で「サンデー毎日」のコピーを配り、同じく君が代斉唱時に、保護
者にも起立しないようアッピールした。
制止する管理職に対し暴言を吐き、式場外に退場させらられるまで大
声で開式の時期を遅らせ、静粛足るべき卒業式の雰囲気を壊した。
威力業務妨害刑事事件。
これまでも学習指導要領や、都教委通達にしたがわず、校長による職務
命令に抵抗を示し(服務事故)処分された思想頑迷な公立教員の身分保
全民事訴訟や、都教委による再発防止研修ボイコットなどの抗議行動が
続けられている。
この公判では、そもそも「国旗国歌への真摯な態度=起立斉唱」どころ
か、式典に臨む生徒の躾=社会性の無さこそが大問題であることがいま
さらながら、あきれるほど低レベルであることが担任教員から明らかに
されたのである。
いわく、板橋高校では
(1)そもそも時間を守る風習はない。卒業式の時間記録もとっていない。
規範も無い。
(2)生徒は整列とは無縁。勝手に私語したり、列を乱して親しいものどう
し群れたり、幼児性丸出し。
(3)管理する校長へのあてつけのように着席してしまう。生徒が着席する
と指導力不足で管理職が処分されることを教員から吹き込まれていた
から。
担任も子供に言い聞かせる如く、学年通信で「ゆっくり行動しましょうね。
落ち着いて」とこまごまと注意を与えるという。それでも列を乱し、何か途
方も無い「バック転」なんかやりかねない目立ちがりやの出没に怯えていた。
だから、藤田被告が式の前に何を言おうとそもそも関係なく、式はある意
味混乱する要素があった。実際生徒が着席すると、管理職ならびに来賓の
T都議が、大きな声で「起立するよう」叫んだことが式を混乱に陥れた、
と弁護する始末。
なんと低次元な、不毛な学校教育現場なのじゃ。
ここまで高校の幼児化が進み、生徒の人権擁護に遠慮する「ものわかりの
よい」平和愛好教師=腰抜けの指導力不足が蔓延したか。
傍聴しながら、失笑、苦笑を通り越して、憤りに変わっていく自分を感じ
た次第である。
(傍聴している支援者グループの教員仲間はげらげら笑っている始末、こ
んなのあったりまえさ、とでも言いたげ)
そこで皆さんも、ぜひ高校卒業式を実際観察していただきたい。
ばかげた事態を目の当たりにして、日本の教育の危機を感じていただきたい。
板橋高校は、ごく少数の特異事例であって欲しいが。