◆平成16年4月17日 (土) NHKの大河ドラマ「新選組」
普通は、新選組の結成から始まるのですが、なぜなのかと思っていましたら、ある関係者の方からこんな話を耳にしました。
実は、今の役者さんの顔が甘くて役作りができず、初めから幕末の雰囲気の中に出せないのだそうです。
そこで徐々に殺気を持つように、パロディーを入れながら回数をこなす必要があるのだそうです。
確かに「七人の侍」の三船敏郎さんや、昭和30~40年代の頃の大河ドラマの役者さんの、殺気あふれる表情に比べると致し方ないのでしょうが、これも社会の雰囲気に「気迫」や「緊迫感」がない証なのでしょう。
しかし、自省してみるに、社会に責任転嫁ばかりにしてはならないと思います。
日々、新たな知識を学んでいる人、あるいは古き知識を温めている人、また日々、少しずつでも努力・精進しているならば、その姿や顔に風格と風韻が現われて来るといいますし、一方、三日も書を読まず学びをしなければ、その顔を見ただけですぐにわかるといいます。
このように、精神に刻印されたものは、必ず外側に現われてきて、隠すことはできないということをよく知って、私自身も自分の顔つきにもう少し責任を持って生きていかねばと思った次第でした。