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◆[小学校の英語]「必修化して『国語力』は大丈夫か」

 3月29日付・読売社説(1)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060328ig90.htm

 〈小学校5年生から、週1回程度の英語授業を「必修化」すべきだ〉。中央教育審議会の外国語専門部会が、報告書でそんな提言をした。

 現行の「総合的な学習の時間」の一部を利用するか、道徳や特別活動のような形で「英語活動」を新設するかして、年間35回程度の授業を確保する。国語、算数のような「教科」にはしない方針という。

 小学校への本格的な英語導入については賛否両論がある。一定の方向性が示されたのは今回が初めてだ。正式な答申が出れば、文部科学省は2006年度中の学習指導要領改訂に反映させる。4、5年後、全国一律に小学校で英語授業が始まる可能性がある。

 「なぜ小学校から英語が必要なのか」。専門部会の報告書は、そうした疑問の声に十分応えているだろうか。

 英語導入に反対、または消極的な立場の委員、有識者らの間には、「小学生には正しい日本語を教えることが先決だ」という主張が多くある。子供たちの読解力やディベート能力不足が指摘されている昨今、相当に説得力ある意見だ。

 報告書も「国語力は日本人の基盤であり、すべての教育活動を通じ重視する必要がある」と、率直に認める。

 その上で、英語と国語を同時に学ぶことを、他者や異文化とのコミュニケーション能力育成のための教育と位置づけ、両言語の積極的な結びつきで「相乗効果」を引き出す教育内容を検討すべきだ、と提言している。

 具体的な指導法の検討はこれからだ。現実に十分な効果が期待できると“国語重視派”を納得させられるようなものを示せるだろうか。

 学力低下が指摘される折、「他の主要教科を重視すべきだ」との声も多い。中教審自ら2月には、国語・算数・理科の授業時間増を提言している。

 小学校英語の「教科化」を見送って、「総合学習」などで対処する提言にしたのは、ただでさえ密な小学生の時間割に、さらに英語科まで割り込ませることが容易ではないからだ。

 「児童や教育現場の負担も大きい」。この懸念に報告書は、すでに全国の9割超の小学校で英語活動を実施しているなどの“実績”で答えようとした。しかし、現状は月1回、英語に親しむ程度のものだ。授業となれば人的、財政的な条件整備も必要になってくるだろう。

 文科省は、「報告書は議論の出発点」としている。答申の前には一般からの意見募集も行われる。最終決定まで、もっと国民的議論を深めるべきだ。



◆【主張】小学校の英語必修 まず国語の基盤形成から

(産経 06・3・29)

 中央教育審議会の外国語専門部会が小学校の五年から英語を必修化すべきだという報告書をまとめた。今後、教育課程部会で国語など他教科との兼ね合いを審議し、早ければ来年度にも学習指導要領の改定に臨むという。

 文部科学省の全国調査によると、公立小学校全体の93・6%が現在、英語活動を取り入れている。「総合学習」の時間を利用しているケースが中心だが、教育特区によって国語などを除いて一般の授業を英語で行っている自治体もある。英会話能力は将来的に就職その他に有利と考えるのか、小学校の英語教育必修化に賛成の保護者は66・8%にも上っている。

 二十三日付本紙(東京版)インタビュー記事で、大津由紀雄慶応大学言語文化研究所教授が、本当に学ぶべき科目の時間を減らしてまで、小学生から英語を学ぶ必然性はなく、「この時期は母語(日本語)の基盤形成に時間を割くことの方が大切」と指摘しているのは耳を傾けるべき発言といえる。

 幼児期から小学校にかけては言語吸収能力が高く、国語の基礎が形成される時期である。この時期にしっかりとした国語力を身につけなくては、知を開き、情緒を涵養(かんよう)する人間力の形成が危うくなる。

 グローバル化の進展で英語の必要性は増しているが、その基本ができた後からでも遅くはあるまい。

 「話す・聞く」の英語活動では、その言語環境がなくなればすぐに忘れられるという。語学力の習得には「読む・書く」と併せて総合的に学ぶことが大事である。それには中学校からの英語教育の改善に工夫をすることの方がむしろ先決だ。

 そうでなくとも、ゆとり教育で少なくなっている小学校の授業時間数である。英語は恐らく総合学習の時間が活用されることになろう。

 だが、とりあえず何をしたらいいかがなかなか見えない総合学習の時間の一コマを英語で埋めるだけでいいのか、総合学習の時間の必要性を含め、その是非を熟考すべきである。

 国語はあらゆる心的活動の根源である。貴重な授業時間は少しでも多く国語に振り向け、子供たちが自ら教養を積み上げていける力を培うことを重視すべきではないのか。
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by sakura4987 | 2006-03-29 15:21

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