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◆沖縄戦の記述減/高校教科書

 (沖縄タイムス 06・3・30)

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200603301300_02.html

 文部科学省は二十九日、二○○七年度から使用される高校教科書の検定結果を公表した。地理歴史、公民では竹島と尖閣諸島の記述で、日本の領土であることが明確に分かるように政府見解に沿った記述を求めるなど、二十六カ所に検定意見が付いた。

 沖縄戦関連では、採択率約六割とされる山川出版社の「日本史B」で、前回〇二年の検定時に触れた「日本軍の島民に対する残虐行為」「集団自決」に関する記述を削除。住民被害に触れない教科書もあり、沖縄戦における旧日本軍の加害責任の記述が減る傾向があらためて浮き彫りになった。

 学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」が全体に占める割合は理科4・3%、数学1・8%にとどまったものの、前回検定で「範囲外」として削除された理科総合Aの「加速度」などが全教科書に復活。ゆとり教育の転換で、内容を基礎基本に絞る「厳選」路線は緩和される傾向が定着した。

 学力低下批判を反映し、教科書のページ数は前回と比べ国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の六教科すべてで増加。特に数学12・4%、理科8・3%と理数系の増え方が目立った。

 検定対象は主に高校一年用。新学習指導要領に基づく二回目の検定で、申請された三百六点すべての教科書が合格した。

 地理歴史、公民では世界史、倫理を除くほとんどの教科書が竹島、尖閣諸島について記述。四十カ所ある記述のうち、半数を超える二十六カ所に検定意見が付いた。

 「韓国との間で交渉中」とした竹島に関する記述は「わが国の領土であることが理解し難い」とされ、「島根県に属し、韓国も領有権を主張している」に修正された。

 前回は同じ記述で認められていたが、文科省は「今回は竹島、尖閣諸島の記述が増えており、より正確な記述を求める傾向にある。検定意見を付す基準は変わらない」と説明している。

 また、尖閣諸島は「中国が権利を主張しているが、政府見解に従ってわが国が占有していることを説明する必要がある」(文科省)として、竹島と同様の領土問題とした記述に「同列に扱っており理解し難い」と修正を求める意見も付いた。


[ことば]


 教科書検定 民間の出版社が編集した原稿段階の教科書(申請本)を、文部科学省が学校で使う教科書として適切かどうか審査する制度。学校教育法に規定がある。学習指導要領に則しているか、範囲や表現は適切か、などを教科用図書検定調査審議会に諮って審査する。出版社は文科省の検定意見に沿って内容を修正、合格した教科書は市町村教育委員会などの採択を経て、翌年春から使われる。検定対象の学校種や学年は毎年異なり、各教科書の検定はおおむね4年ごとに行われる。

 発展的内容 学習指導要領の範囲を超える内容。マークなどを付けて教科書の本文と区別し、すべての児童生徒が一律に学ぶ必要がないことを明記する必要がある。2004年度に使用開始の高校用教科書から認められた。記述量は小中が全体の1割以下、高校は2割以下が目安。文部科学省は従来、学習指導要領の範囲を超える記述を認めなかったが、内容を削減した現行指導要領が学力低下につながるとの批判を受け、03年に指導要領を「最低基準」として部分改定。教科書に発展的内容の記述を認めた。







◆高校教科書検定 侵略の実態あいまい (赤旗 06・3・30)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-30/2006033015_01_0.html

南京大虐殺など修正

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 二十九日に公表された高校教科書の検定結果。日本軍の加害責任をあいまいにし、「ジェンダー・フリー」は消えました。生徒の理解を深めるため工夫した記述も認められません。関係者からは現行の検定制度はやめるべきだとの声が出ています。


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 従軍慰安婦や南京大虐殺など侵略の実態を隠そうとする検定の背景には、侵略戦争を正当化する「新しい歴史教科書をつくる会」や自民党政治の教科書攻撃があります。

 朝鮮人の強制連行について「拉致」という表現を使った教科書には、「強制連行の実態について誤解する」との検定意見がつき、この部分が削除されました。

 従軍慰安婦や南京大虐殺の犠牲者数、強制連行についての教科書記述には「つくる会」が「自虐的」などと攻撃。一昨年は中山成彬文科大臣(当時)が「従軍慰安婦や強制連行などの言葉が減ってよかった」と発言するなど政府・自民党からの圧力も強まっていました。検定はこうした動きを受けてのものです。

 今回、地理・歴史・現代社会・政経などの各教科書が「北方領土」、竹島、尖閣諸島など領土問題の記述を増やしました。これにかんして検定は「我が国固有の領土」であるとはっきり書くことなどを要求。修正は計二十九カ所にのぼりました。

 ある日本史の教科書は、麻生太郎自民党政調会長(当時)が「創氏改名は朝鮮人が望んだ」と発言した問題を取り上げました。しかし、「誤解するおそれがある」と検定意見がつき、「一部政治家が、日本の朝鮮に対する支配を正当化する発言をおこない、批判を受けて謝罪した例がある」と、固有名詞をさけた記述に変えられました。


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「現代社会」の記述で削除  「ジェンダー・フリー」

 現代社会では二社の教科書が社会的に形成された性差(ジェンダー)に縛られないという意味で「ジェンダー・フリー」という言葉を使っていました。しかし「ジェンダーをめぐる動きについて誤解するおそれがある」などの検定意見がつき、いずれも削除されました。

 「ジェンダー」という言葉自体は家庭科、現代社会、倫理などの多くの教科書に残りました。しかし、そこにも多くの検定意見がつきました。

 ある家庭科教科書は「社会的・文化的性差(ジェンダー)によって『自分らしく』生きる権利が侵害されることもあった」という記述が検定によって書き直され、「ジェンダー」という言葉は注の中に入れられました。

 家庭科教科書関係者は「『ジェンダー・フリー』という言葉を『新しい歴史教科書をつくる会』や自民党のタカ派の議員らが盛んに攻撃してきました。そうした圧力が検定に反映しています」と指摘します。


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主観的な検定意見  関係者「現行制度やめよ」

 今回の検定では、前回の検定で合格したものとまったく同じ記述に検定意見がついた例があります。また、違う科目の教科書に同じ内容の記述をしたところ、一方にだけ検定意見がつき、もう一方はそのまま合格した例もあるといいます。

 出版労連教科書対策部の吉田典裕事務局長は「主観的に意見をつけたとしか思えない。検定を認めるものではないが、少なくとも客観性が保障されなければならないはず。制度の根幹にかかわる問題です」といいます。

 しかも検定意見の通知はわずか二時間で行われます。ある家庭科教科書の関係者はいいます。

 「意見は文書で出されますが、ほとんどが『理解しがたい表現である』『不適切である』といった内容。どこが理解しがたいのかわかりません。一時間で目を通し、あと一時間で調査官に質問しますが、百数十カ所もあるので詳しく聞く時間はありません」

 結局一方的に意見の通知を受け、調査官の意図がどこにあるのか推し量りながら修正しているのが実態です。先の関係者は、高校生がさまざまな問題を自分のこととして考えたり、生活を社会や政治と結びつけてとらえるなど工夫した書き方をしても修正を求められるといい、「不合格にならないためには調査官に従わざるをえない。こんな検定はもうやめるべきです」と語っています。










◆住民虐殺、2冊触れず 高校教科書・沖縄関係 (琉球新報 06・3・30)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-12366-storytopic-7.html

住民虐殺、2冊触れず 高校教科書・沖縄関係

 29日に検定結果が公表された各社の高校生用教科書「現代社会」「政治・経済」の多くが沖縄の基地負担について記述したことについて、県内の識者や学校関係者から評価する声が出た。

 一方で、基地負担の重さを強調し、米軍再編をスムーズに進めたいとの政府の意図が見えるとの指摘もあった。「日本史」では4冊中2冊で日本軍による住民虐殺などが記述されなかったことについて「実態を知らせていない」と批判の声も上がった。

 沖縄国際大学の石原昌家教授は米軍ヘリ墜落事故の記述について「沖縄の基地負担を強調することによって『基地負担の大きい沖縄の痛みを分かち合おう』という意識を全国的に高め、米軍再編に伴う基地移設をスムーズに進めようとする政府の意図が見える。沖国大1号館の壁は『基地負担の大きい沖縄』の象徴として選ばれたのだろう」と指摘した。

 さらに「集団自害」という表現について「『自害』は自発的に死を選んだというニュアンスになる。実際は軍の強制によって殺し合ったわけだから、『強制集団死』との表現を使うべきだ」と批判した。

 沖縄の歴史教科書作成に取り組む宜野湾高校の新城俊昭教諭は「基地問題について『沖縄だけの問題としてとらえてはならない』と記述した教科書もあり、日本全体の問題として高校生に考えてもらうことにつながる」と評価。「米軍再編の中で最新の動きを知ることは大切。新聞記事を引用するなど教師が補う工夫が必要になる」と説明した。

 日本史教科書について安仁屋政昭沖縄国際大学名誉教授は「日本軍による県民の壕追い出しや、朝鮮人の強制連行など沖縄戦についてよく研究した上で掲載している教科書もある」と評価する一方「それらに触れていない教科書は、沖縄戦を学ぶ上で大切な実態を伝えていない」と批判。

 また「沖縄戦の段階で既に県内の基地建設は始まっていたが、そのことについてはこれまで同様に触れられていない。基地の問題が大きく取り上げられる中で、歴史的経緯を知るために記述した方が良い」と話した。
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by sakura4987 | 2006-03-31 08:21

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