◆サッチャー氏のフェミニズム対策
「……育児のために税の軽減或いは補助金の支給を求める大きな 圧力があったが、私は全力をあげて抵抗した。そんなことをすれば ……母親が家庭にとどまる気をますますくじくことになる……共働きの家庭の母親に対して税を減免することは、家庭にとどまり単一の収入源で家族を育てることを選択した母親に対して公平とは考えなかった.……私がいつも不思議だと感じたことは、フェミニストたちは男性からの庇護を受けることにあれほど敏感なくせに、国家からの庇護に対しては全く無頓着で、この問題を把握できない事だった。……私は子供の税控除を含む制度に戻りたかった。この方がより公平で明快であり……とても人気があった。……」」(日本経済新聞発行1993年12月16日、12日、1版5刷、 石塚雅彦訳222~223p。)