◆ますますアヤシイ・・・新宮内庁参与と東宮大夫
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一昨日に、宮内庁人事についての心配事を書きましたが、本日発売の週刊文春4/13号にも「いらぬ心配」という特集記事の中に、「新東宮大夫はモスクワ時代のお隣さん」というものがありました。それを読んで、さらに疑問が出てきました。
今回の人事は一体誰が?と、思っていましたが、文春の記事によれば、「外務事務次官経験者」である川島式部長官の意向が強く働いているらしいということ。渡辺侍従長も外務省出身であるので、「外務省の影響力が増すのを危惧する声がある」という宮内庁職員のコメントが紹介されていました。影響力が生じるのではなくて、「増す」ということは、すでにそれなりの影響力が発生しているということなのでしょうか。
ちなみにここで紹介されている野村新東宮大夫の経歴ですが、昭和38年(1963年)外務省入省、いわゆる「ロシア・スクール」出身、駐米国公使、条約局審議官、欧亜局長、マレーシア大使、沖縄担当大使、ドイツ大使を歴任し、平成14年(2002年)にロシア大使に就任しています。
小和田恒氏が一等書記官としてソ連大使館勤務時の昭和42年(1967年)には、三等書記官として同大使館に勤務しています。
ロシア大使としての評価は、ゴルバチョフ書記長と中曽根首相の会談に同行するなど、対露外交での節目に活躍したという評価の一方で、北方領土問題では完全に受け身に回り、日露関係を後退させたという評価もあるようです。
もう1人の栗山新参与については、「諸君!」5月号に、外交フォーラムに掲載された栗山論文について詳しく扱っていました。執筆したのは、産経新聞ワシントン駐在編集特別委員の古森氏です。
これによれば、栗山論文の主旨は、「日本は『歴史の負の遺産を直視』し、『過去への反省』を世代を越えて、終着点が見えないつもりで(=未来永劫に)国の対外行動に反映させていかねばならない。そのためには日本は『普通の国』になってはならず、国家として『一人歩きはしない』という誓約を守り続けるべきた」ということらしいです。
こんなことを言う人物が陛下のお側でお仕えすることになるとは、怒りを通り越して絶望感すら感じてきます。日本という国や、日本人に対して不信いっぱいの外務省関係者が陛下の周囲や東宮御所に配置されるとは・・・・