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◆【産経抄】 支那について 

 (産経 06・4・17)

 関西に住む母親が「天変地異の始まりかと思った」と電話をかけてきた。何のことかと詳しく聞くと、どうやら黄砂のことで、お釈迦(しゃか)様のお誕生日に当たる今月八日には、太陽が古い銀の盆のように光を失ったという。

 黄砂とは、偏西風に乗って運ばれてくるタクラマカンやゴビ砂漠、黄土高原あたりの土である。春の季語でもあり、おおシルクロードの風よ…と一句ひねろうという気持ちになる人もあるかもしれないが、それも黄砂の程度による。

 空を暗くするほどの大量の砂塵(さじん)。それも脱硫装置もろくについていない火力発電所や自動車の排ガスで汚れきった中国の大気をくぐり、二酸化硫黄などをいっぱい付着させているとなれば作句意欲もなえるというものでは。

 当の中国では、吸い込むと肺気腫や肺がん誘発のおそれもあるため、黄砂の降る日は老人や子供、病人は外出を避けよと公式メディアが有害性を警告している。北京ではこの春、過去五年で最悪の黄砂天気といい、それが日本にまで及んでいるというわけだ。

 汚れた黄砂が雨とともに海や山に降り注げば、地下水や生態系への影響も懸念される。その根本原因は、中国のGDP至上主義、野放図な発展モデルにあると言っても差し支えないだろう。大気汚染だけでなく、河川や海洋の汚染についても国際的に厳しい声が上がっている。

 対中ODAの打ち切り後、その資金と技術を東アジア全体の脅威となる中国の環境問題に投じるべきだとの意見があるそうだが、それを論じる前に当事国としての責任や反省の弁を聞かねばならない。環境破壊は自然や季節を愛する心、文化をも傷つける。その罪深さを恥じる心がなければ、カネも技術もドブに捨てることになるだけだろう。
by sakura4987 | 2006-04-20 10:10

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