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◆「中国の対イラン核技術供与は明らか」とヘリティジ財団がブッシュ政権に警告

国連制裁決議を度々妨害した北京の実態を首脳会談直前に報告

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 (06・4・20)

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 ブッシュ政権に近い「ヘリティジ財団」(共和党系でもっとも有力なシンクタンク)は、4月19日付け緊急レポートで、胡錦濤主席とブッシュ大統領との米中首脳会談へ警告をだした(同財団発行『POLICY WIRE』、4月19日付け)。

 執筆は同財団アジア問題主任研究員のジョン・タシク氏で、「過去十年間、北京はテヘランと尋常ならざる軍事関係にあり、核兵器技術、化学兵器の予備施設、誘導ミサイル技術などをロシアと競って供与し続けた」として米国の中国に対する甘い姿勢を批判している。

 ワシントンのシンクタンクの多くは胡錦濤訪米前に軍事、安全保障問題よりも資源、貿易赤字、人民元など経済問題に論議が集中させており、軍事、安全保障問題への鋭角的提言はすくない。

 つづけてタシク氏は、
「03年12月に中国はイランのエスファファンにあるジルコニウム工場に技術供与した(CIAの04年報告書にも明記)。これは国連決議違反であり、まして中国のイラン関係の強化は米国が2002年4月に「悪魔の拠点」(ブッシュ演説)とした直後、江沢民主席(当時)がテヘランを訪問し、むしろ中国はイラン側に立つようになった。

 煎じ詰めて中国の長期的戦略を勘案してみると、中東および中央アジアにおける米国の軍事力展開に反対し、中国の影響力を増大させることにある。これは国際環境の安定を著しく阻害する動きである」と手厳しい。
 
 この報告に前後してISNニュースは「キルギスが米軍基地撤去要求の動き」(4月20日付け)と不気味な水面下の動きを伝えている。
 
 キルギスは中国に隣接するイスラム国家で、同国マナス空港にはアフガニスタンへの出撃基地として米軍が租借契約、二千名の海兵隊、飛行部隊が駐屯している。アカーエフ大統領追放、バキーエフ新大統領は親米派というふれこみだったが、キルギスへの中国の影響力増大は甚だしい。

 また背後にあってロシアがカザフスタン、ウズベキスタンという二つの資源大国との関係を旧ソ連時代のようにヨリを戻させ、またウクライナにはガス供給をとめて、親米政権を弱体化、ふたたびロシア寄りに逆転させることに成功している。

 ワシントンは胡錦濤の「公式訪問」を赤絨毯で迎えるが賓客をもてなす晩餐会を開催しない。かわりに昼食会でお茶を濁し、その“歓迎姿勢”のホンネを示唆するが。
by sakura4987 | 2006-04-22 10:38

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