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◆『道徳教育の再生』ほか-政治評論家 山岡 尽忠

(世界日報)

道徳教育の再生

「教育宣言」策定も/高めたい「道徳を愛する」機運

 教育基本法改正案が閣議決定され、初めて国会で審議されることになったことの意義は大きい。ただ、「愛国心」「宗教的情操の涵養」の文言が盛り込まれず、不要な「不当な支配」という言葉が使われている――の点を今後の審議過程で修正してほしい。

 しかし、もっと言えば、「道徳教育」の項目もほしかった。改正案の「教育の目標」の中に、「豊かな節操と道徳心を培う」という文言があるが、具体的にどのような道徳教育を行うのか、その中身を項目を設けて明確にした方が、教育現場で指導しやすいと考えるからだ。

 自民党機関誌「自由民主」(五月号)は、特集「いま求められる『徳の涵養』」の中で、中山成彬・前文科相と森隆夫・お茶の水女子大学名誉教授の対談記事を掲載し、道徳教育の欠如と改善案などについて語り合っている。

 その中で、中山氏は「戦後、教育基本法と教育勅語を車の両輪として日本の教育を行う筈だったのにGHQ(連合国軍総司令部)の命令で教育勅語が廃止され、教育基本法だけでやってきた」ことが、さまざまな歪(ゆが)みを生んでいる大きな原因となっていると指摘している。

 現行の教育基本法自体もGHQにより骨抜きにされて問題があるため改正が必要なのだが、同法の魂にあたる教育勅語が廃止されてしまい「片翼飛行」になってしまった。そのため、道徳教育が空洞化し、その一方で、左翼組合教師らによる誤った指導が行われてきたから、さまざまな歪みが生じているわけだ。

 その視点で、今回、国会に提出された教育基本法改正案を読むと、愛国心の理念を盛り込んだ教育など期待できる条文も記されているが、「道徳教育」の具体的な指摘が欠落しており、表面的な表記にとどまっている。それは法律の性格上、やむを得ないことでもあろう。それ故、それを補うためにも教育勅語に相当するような「教育宣言」が必要ではないかと考える。

 そこで参考になるのが、昭和二十六年、天野貞祐文相(当時)が公表した「国民実践要領」だ。これは日本の独立回復を前に、廃止された教育勅語に代わり、国民の精神教育の基準を示すための教育宣言を策定したかった吉田茂首相(同)の要請を受けてまとめられたものだった。

 前文で「要領」は、サンフランシスコ講和条約の締結によって独立国家となった日本が再建の道を進むにあたり、「国家独立の根源は国民における自主独立の精神にあり、その自主独立の精神は、国民によって立つべき道義の確立をまって初めて発現する。道義が確立しない限り、いかなる国の国民も独立独行の気はくを欠き、その国家は必ずや内部から壊敗し衰滅する運命をもつ」との危機意識を踏まえ、個人、家、社会、国家が備えるべき道徳規準を挙げ、一つひとつを簡潔に説明している。

 「個人」における「純潔」や「廉恥」、「家」における「和合」「夫婦」(貞節と尊敬)、「社会」の項目の「たしなみと礼儀」「性道徳」、「国家」の「国家の道義」「人類の平和と文化」などだが、これらは教育基本法改正案に欠落しているが重要かつ具体的な道徳である。

 国会で議論され左翼議員の批判により、結局、撤回したが、今後、道徳教育に本腰を入れていこうとするなら、その基準をより明確化する方が推進しやすいだろう。

 次に、森氏は家庭教育の重要性を強調している。基本法改正案にも「家庭教育」の項目が設けられ、「家庭は子育てに第一義的責任を有する」と書かれていることは評価できる。「家庭とは、(略)『心の庭』のことで、子供にとって、親は人生最初の教師」(森氏)なのであり、現行の憲法も教育基本法もともに、GHQの意向により「家庭・家族の重要性」が削除され、その大切さが軽視されてきたからだ。

 しかし、中山氏が「いま、その肝心の家庭が崩壊してしまっている」と指摘するように、「子供たちよりも自分の幸せを最優先に考え、子供を置いて家を出て行ってしまう親もいる」し、離婚の増加や家庭内暴力(DV)が問題化し、親の教育力自体に疑問符が付けられているのが実情だろう。これは、教師も同様で、道徳教育を受けてこなかった教師が学校で生徒に道徳を教えることは不可能に近い。

 従って、今日、喫緊の課題となるのは、教育基本法の改正の実現とともに、いかに国民全体が道徳教育を受けるチャンスを得て、それを身につけていくのか、という振興策と方法論である。

 また、国民の間に「道徳を愛する」機運を芽生えさせていくことも考えたい。「国を愛する心」は「道徳を愛する心」の涵養によってはぐくまれるからだ。そのためにも、教育基本法の改正に続いて教育宣言を策定し、同時に憲法改正に取り組み、その中で、「道義大国の実現」を国家目標に定めることが必要である。
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by sakura4987 | 2006-05-05 15:46

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