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◆『道徳教育の再生』ほか-政治評論家 山岡 尽忠



(世界日報)



≪社民党の改憲論議≫

オンリー・ワンの国目指す/情勢無視の幻想論丸出し

 今年の五月三日の憲法記念日は、民間の改憲推進団体からも新たに改憲案が出されるなどこれまで以上に盛り上がった。憲法改正のための国民投票法案の今国会成立に向けた動きも加速していることは歓迎したい。

 そんな中、社民党は機関誌「社会民主」(五月号)で、先に行った第一回社民党憲法学校でのシンポジウムの内容を紹介し、「大盛況のうちにスタートした」と宣伝している。しかし、その中身は、非武装中立論を再び強調すべきだ、などと相変わらずの平和幻想丸出しの矛盾に満ちた見解のオンパレードだ。

 第一は、辻元清美氏による衆院憲法調査特別委報告の中身である。国民投票法案をつくるために自民党は「“ヨーロッパでも憲法を変えるための国民投票をやっている、だから日本でもやる”というように進めたかったようですが、ヨーロッパに行ったら慎重論が多かったのです」とし、スペインなどを例に挙げている。

 しかし、国民投票法案の目的は、憲法を変える手続き法の策定であり、問題は、改憲することにあるはずだ。国民投票をしたか否かにあるわけでもない。ヨーロッパでいえば、ドイツは一九四九年の制定以来、五十一回、フランス十六回、イタリア十四回、スイス六回、ベルギー五十回、ノルウェー百三十九回も改憲している。辻元氏はなぜこれだけ改憲が行われたのかを説明すべきではないのか。

 第二は、大塚英志氏(マンガ原作者・小説家・評論家)が石橋政嗣元社会党委員長が書き、党の基本理論となった非武装中立論の“復活”を提言していることだ。もう一人のマンガ家・石坂啓氏の主張は滑稽(こっけい)でさえある。「いい人というのは自分の中に悪意がないので、人の悪意に気がつかないのです。ですから、『いくら何でもこの国がまた戦争をすることはないだろう。憲法を変えて良くなるのだったら別に変えてもいいじゃないか』と考えてしまう人もいるでしょう」とした上で、「私は、漫画家なりに性格が意地悪で、無邪気に人のことを鵜呑みにしません。政治家を疑ってかかることをみなさんにお勧めします」と語っている。中国や北朝鮮の軍事力増強を一度は疑ってみたらどうなのか――。

 非武装中立論とは、①降伏した方がいい場合もある②われわれには有事はない③軍事力によらない抵抗手段として、デモやハンストがある④必ずや世界中の信頼を集め、精神的よりどころとなる日がくることを確信する⑤中立なら戦争に巻き込まれない――といった幻想論のことだ。

 だが、中立国が侵略されるのが歴史の常であり、日本も日ソ中立条約を結びながらソ連によって一方的に破棄され五十万人がシベリアに送られ、北方領土も不法占拠され続けているではないか。一国の安全保障を幻想論に委ねることはできないのだ。

 次の香山リカ氏(精神科医・帝塚山学院大教授)の指摘は、妄想の世界の“お話”である。若い人たちには、「オンリー・ワン幻想というのがありますが、他の人と違う自分でいたい。それなのになぜ国は普通の国に、他の国と一緒になろうとしているのか、これは不思議です。そこを逆手に取って、今こそ九条を糧にオンリー・ワンの国になろう。それを逆に若い人達の誇りとか、心のよりどころに転じていくという道もあるのではないか」というのだ。香山氏の頭の中には、厳しい国際的な軍事情勢や政治・外交問題などは全くないらしい。

 ただ、こうした独り善がりの空論は、非武装中立論そのものであり、かつて飛鳥田委員長が、同論は「パワー・ポリティックスを打ち破る」と語ったように、自らの絶対平和思想が唯一の正義と勝手に信じ込んでいたのと同質である。こうした空理空論を真面目(まじめ)に語る社民党には全く進歩はないようだ。
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by sakura4987 | 2006-05-05 15:47

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