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◆[こどもの日]「信頼される大人が周りにいるか」

(読売新聞社説 06・5・5)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060504ig90.htm

 「大切だよ 信らいすることされること」。今年の児童福祉週間の標語は、埼玉県に住む9歳の女の子が作った。こどもの日から1週間、各地の催しで掲げられる。

 この女の子は電車で通学している。でも、周囲に常に気遣ってくれる大人がいるから不安はない。自分も子どもに信頼される大人になりたい――そんな思いを標語にしたそうだ。

 だが子どもたちの多くが、この女の子のように、信頼できる大人に囲まれているのだろうか。そうとは言い切れないのが現状だ。

 子どもを標的とする事件が後を絶たない。昨年1年間に、乳幼児と小学生が被害者となった刑法犯罪は、2万5000件に達した。

 昨年末に栃木県で起きた女児殺害事件は、犯人がまだ分からない。今年に入ってからも、3月に川崎市の男児が見ず知らずの男にマンションから投げ落とされるなど、悪質な事件が続いている。

 各地で子どもたちが、不審人物から逃れるために大声を出す訓練や、防犯ブザーを鳴らす練習をしている。嘆かわしいことだが、やむを得ないだろう。

 読売新聞が3月に行った治安に関する世論調査で、「地域の子どもたちが犯罪被害に遭うかもしれないという不安を感じる」という人が68%に上った。

 対策として、9割近い人が、近所付き合いや町内会などで地域の連携を深めることが犯罪抑止につながる、と考えている。82%が防犯パトロールに協力したいとも答えている。子どもを守るには“地域力”の再生が重要だ。

 東京都に先進事例がある。世田谷区松原地区では5年前から、商店会で防犯ボランティア「明大前ピースメーカーズ」を組織し、蛍光色のジャンパー姿でパトロールしたり、小学生の登下校を見守ったりしている。

 地区の犯罪件数が減り、子どもを持つ親からも頼りとされる存在だ。商店会の理事長は「子どもの周囲に、いつもあいさつを交わす大人、信頼できる大人が大勢いる、ということが大切」と話す。

 こうした取り組みにならったボランティア組織が、昨年だけで全国に1万以上も結成された。だが、まだ形だけの団体も少なくない。今後、退職年齢を迎える団塊の世代が、積極的に地域力の再生に参加してくれるかどうかが、大きなカギとなろう。

 子どもたちが、信頼できる大人に囲まれて育ち、やがて子どもから信頼される大人になる。そんな社会にするためには何が必要か。こどもの日に考えたい。




◆【主張】こどもの日 孤は徳ならず道しるべに

(産経 06・5・5)

 きょう五日は「こどもの日」、昔風にいえば「端午の節句」である。子供たちの健やかな成長を国民がこぞって祝い、子供たちの幸福を願い、併せて母に感謝する日だ。

 この「母に感謝する」という文言が国民の祝日法に定められた「こどもの日」の趣旨に盛られてあることを改めて考えてみたい。

 というのは最近、親が子を虐待し、子が親を殺すなどという暗いニュースが後を絶たないからだ。

 少し前の日本社会は漫画のサザエさんの家族のようにちょっと厳しいが曲がったことを嫌う善良な父親と、無限の優しさで励ましかばってくれる母親と、阿吽(あうん)の呼吸で互いに補完し合って子育てをしてきた家庭というものの仕組みがきちんと機能していた。

 それが急速に壊れだし、家というものが形ばかりの住みかに過ぎず、実質は同居生活に成り下がってしまったという家庭が増えているように見て取れる。

 新聞ダネになるような破綻(はたん)の場面はなくとも、親と子が互いに無関心で、共に食卓を囲む光景も失われつつある傾向さえ顕在化しつつある。

 戦後の価値観の中で、家というものが否定的にとらえられた反動で、個人の尊重が必要以上に強調された面が否めない。

 その結果、自己実現とか多様な生き方とかの美名の下、各自がそれぞれの言い分を譲らず、自分以外はみな利害の対立者というようなぎすぎすした社会をつくってしまったことは、率直にいって反省されていい。

 今の子供たちは他とのコミュニケーションが圧倒的に下手だという。友達とメールをしても、互いが自分の言いたいことを言っているだけで、実質的な対話が成り立っていない場合が多いそうだ。個人主義が実は「孤人主義」を生んでしまったのである。

 人間は一人では生きられない。この当たり前のことをもう一度確認して、児童の権利に関する条約にうたうように「家族が、社会の基礎的な集団として、並びに家族のすべての構成員特に児童の成長及び福祉のための自然な環境」であることを思い返してみたい。家庭を大事にする社会が望ましい。

 「徳は孤ならず、必ず隣あり」と論語にいう。逆もまた真だ。「孤は徳ならず」。こどもの日を機に、それを社会共有の道しるべとしたい。
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by sakura4987 | 2006-05-05 15:51

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