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◆【岩崎慶市のけいざい独言】「道の駅」の発想を地方発で競え

(産経 06・5・8)

 地方に行くと、「道の駅」をよく見かけるようになった。新鮮なその地方の特産が豊富にそろい、食することもできる。この大型連休で利用された方も多いだろう。

 国土交通省が音頭をとり、地元との連携で展開しているもので、全国に八百カ所以上とか。地域活性化が目的だが、官製プロジェクトとしては数少ないヒットかもしれない。この手法をアジアに広めようとしている開発経済学者もいるほどだ。

 利用者をよくみると、観光客より地元住民が圧倒的に多い。欧州の地方都市などに立つマーケットが常設されたようなもので、大手スーパーにはない「地産地消」の機能も備わっている。

 その特産品などに「地域ブランド」を認めて保護するという新しい商標制度も、先月から始まった。「札幌ラーメン」などのように一般名詞化していないローカルブランドが対象である。

 この一カ月で特許庁には四百件近い申請が寄せられる盛況ぶりという。高知の「四万十川の青のり」や沖縄の「石垣島マンゴー」など実に地方色豊かで、岐阜の「飛騨アイスクリーム」など初耳に近いものもある。

 登録されたブランドは勝手に使えなくなるから、「八丁味噌(みそ)」と「愛知八丁味噌」のような争奪戦も展開されている。特許庁がどう軍配を上げるのか、半年後には判断を下す見込みという。

 ブランドはちょっと売れるとマネされやすい。その保護制度は地域ブランドにも拡大されてよい。それは何より、地域の特性を自ら再認識するという効用がある。

 特産や技術はその土地独自の風土から生まれた。いがみ合う八丁味噌の生産技術にしろ、トヨタのモノづくりに通底すると、かつて呉善花氏が書いていた。

 商店街のシャッター通り化など地方の衰退が言われて久しい。どうもそれは、東京のマネをし続けてきたからのような気がする。結果、どこに行っても街並みは同じで特性と魅力を失った。

 もっとも、ただ保存すればいいというものでもない。先日、三十数年ぶりに訪れた広島の尾道は「文学の小道」も「志賀直哉旧居」も整備されすぎて、古きよき情緒を味わうのは難しかった。

 国の財政悪化で、地方への“仕送り”はますます先細る。自立に必要なのは自らの特性を知り、それをどう生かすかの知恵と感性だろう。

 「道の駅」や「地域ブランド」の発想を、これからは地方発で競ってほしい。(論説副委員長)
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by sakura4987 | 2006-05-08 11:49

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