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◆<福沢諭吉全集>無関与の論説収録か 岩波書店


「毎日」04/08/17

 岩波書店が1958~64年に刊行した「福沢諭吉全集」(全21巻)に、福沢が全く関与していない可能性の高い論説計78編が収録されていることが分かった。研究者の間では、福沢は中国侵略を肯定していたとの指摘があるが、78編の中には研究者らが福沢を“侵略主義者”とみなす根拠とした論説も含まれており、今後論議を呼びそうだ。

 全集の8~16巻には福沢が興した新聞「時事新報」の論説約1500編が集められている。大部分が無署名だが、約1500編はすべて、福沢自身が書いたか、他の記者が書いたものを添削するなど、福沢が関与したもの、とみられていた。

 ところが静岡県立大助手、平山洋さん(日本思想史)の調べで、この中に福沢の死から4~9カ月後に掲載された論説6編が含まれていた。また福沢が脳卒中で倒れた1898年9月から、亡くなる1901年2月までの間に掲載された論説72編も、福沢が脳卒中の後遺症で話したり書いたりできない状態だったことなどから、平山さんは「福沢のアイデアも筆も入っていない」と判断し、文体などの特徴から時事新報主筆だった石河幹明(1859~1943年)が書いたとみている。

 この72編の中には、清国の兵士を豚になぞらえる論説(1900年6月)などの主張も展開されている。

 現行の全集は、福沢の没後、石河が編さんした「福沢全集」(1925~26年)10巻と「続福沢全集」7巻(1933~34年)を基に編さんされた。平山さんは、大陸進出の動きが強まっていた時代に、その思想的先駆者として福沢を位置付ける目的で、石河が自らの論説を全集に加えたとみている。

 岩波書店は「疑義があることは聞いていたが、編さんに従事した人たちが亡くなっており、確かめようがない」と話している。

 福沢諭吉(1835~1901年)は慶応大の創設者で、近代日本を代表する思想家の一人。平山さんの調査結果と分析は、20日発売の「福沢諭吉の真実」(文春新書)にまとめられている。

【栗原俊雄】 飯田泰三・法政大教授(日本政治思想史)の話 時事新報の論説に福沢以外の人間が書いたものがあることは以前から知られていた。個人全集には、本人が書いたと分かるもの以外、収録すべきではない。出版社はそれを見分ける体制を作るべきだ。
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by sakura4987 | 2006-05-09 22:53

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