★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆自衛隊50周年で際立った論調


浜松学院大学教授・藤竹暁
 
 七月一日の自衛隊発足五十周年に当たって、朝日新聞、読売新聞、そして産経新聞は六月三十日に、毎日新聞と日本経済新聞は七月一日に社説を載せた。朝日新聞の「『軍隊でない』を誇りに」は「自衛隊は他国で戦争をしない。それが日本にとって国益の源泉であり、誇りでもあることをあらためて刻みたい」と書く。「人道的な救援活動をはじめ、自衛隊にふさわしい国際貢献は大いに担いたいと思う」と述べるが、自衛隊の苦労については何も語っていない。
 読売新聞の「『集団的自衛権』解釈変更を急げ」は「これまで放置してきた法的不備を一刻も早く改める。それが、自衛隊を日本の平和と安全のために生かす道だろう」と書き、「国連軍への『参加』と『協力』、『戦闘地域』と一線を画す『後方地域』『非戦闘地域』」などの考え方や、多国籍軍参加をめぐる「指揮権」問題は日本国内でしか通用しない議論だ、と批判する。しかし自衛隊についての積極的な評価はない。

≪苦労に触れない朝毎読≫

 毎日新聞の「『専守防衛』で国民の信頼得た」は、「転機に立つ自衛隊がより信頼される組織になるためには、透明性の確保が重要だ」と論じ、日本経済新聞の「50歳にして発想の転換迫られる自衛隊」は、「各種世論調査によれば五十年前に比べ自衛隊への支持は大きく増えている。だからこそ、これからの自衛隊がどう変わるのか関心も高い」と結ぶ。

 四紙の社説は総論だけで、半世紀にわたる苦労を踏まえ、将来を見通した議論がない。

 産経新聞は違う。七月一日の「自衛隊発足50周年 国際貢献で実力発揮」で自衛隊五十年の歩みを総括した記事を中心に、六月三十日の「主張」と「アングル」欄での記事など、具体的な議論であった。「自衛隊 逆風によく耐えた五十年」(「主張」)では、「戦後日本の平和と安全が保たれてきたのは、日米安保体制だけでなく、自衛隊が抑止力として機能していたからである」と結論する。そして「国の守りを果たしてきた自衛隊員の労苦に心から感謝したい」と述べる。

 「主張」の内容を補足する記事を、第五面「アングル」欄で牛場昭彦記者が書いた。タイトルは「対話・奉仕…イラクで信頼得た陸自 逆風下で培った“流儀”生かす」。来日したイラク・シーア派の宗教指導者が自衛隊への信頼感を「撤退ではなく、自衛隊を増派してほしい」と語った理由を書く。「それは、五十年間の逆風に耐えながら培った陸上自衛隊独特の“流儀”を、派遣された隊員が現地で見事に応用したからだ」。自衛隊は他の諸国の軍隊と違って戦う軍隊ではない。戦いに勝つことが自衛隊の第一の任務ではない。そうすると、「住民の理解、信頼、協力がなければ作戦は成り立たない」。イラクで自衛隊がまず行ったのは、対話作戦と奉仕活動であった。対話作戦は、自衛隊の指揮官が現地各層の指導者と積極的に接触したことを指す。国内を含めた奉仕活動は、「ユーフラテス川で鯉(こい)のぼりを揚げたり、音楽隊による巡回演奏をしたり、折り紙教室を開催したりといった活動」で、「まさに年季の入った“お手の物”だった」という。

≪“自衛隊流”強調の産経≫

 日本の常識は世界の非常識といわれる。自衛隊の活動に関する限り、逆である。「地域住民への気配り・心配りも世界の常識を超えている」と、牛場記者は書いている。「災害出動時、現場に出た隊員は被災民の目のあるところでは、まず飲食しない。地域住民と同じ目線に立って苦楽を共にする」心配りである。七月二日の「産経抄」は、「ここに至るまでの隊員の歯を食いしばった奮闘と、それを支えた家族の苦労を心の底からねぎらいたい」と結ぶ。

 六月三十日の産経新聞に、素敵な記事があった。近藤豊和記者が書いた「ポトマック通信」である。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、ブッシュ政権批判で話題の映画「華氏911」のマイケル・ムーア監督は、ワシントンの連邦議会ビル屋上テラスで記者会見を行った。彼は、両側に掲げられた星条旗が風で倒れそうになるのを「手で支え、そのまま会見を続けていた」という。私は、これがアメリカだと思った。(東京本社発行最終版による)

16年7月11日(日) 産経新聞
[PR]
by sakura4987 | 2006-05-09 22:56

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987