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◆【沖縄のページ】日本と台湾の孤立化狙う中国

 (世界日報 06/5/13)

台湾総統府秘書長 陳唐山氏に聞く

友好関係に変化なし 台湾と米国 台湾と沖縄 戦略的なパートナー

第二次大戦時の米中、日米関係を志向か

 ――四月に中国の胡錦濤主席が米国を訪問したが。

 胡錦濤氏の訪米前に、台湾は対米担当者十人が米国当局と緊密な連絡を取って対米関係に変化がないように念入りな打ち合わせをした。結果を見れば、胡主席は、ブッシュ大統領が台湾の独立を支持しないと述べたと言っているが、米国の台湾関係法は堅持されており、台湾と米国の友好関係は何も変化していない。

 台湾はこれまで、米国との関係強化を図るロビー活動を熱心に推し進めてきた。個人的にも米国の商務省に勤務していた時は、台湾の実情を政府、議会などに伝えてきた。最近では、中国が台湾をまねてロビー活動を展開している。

 米中首脳会談では、米国は、中国との間で貿易赤字を抱えており、中国元の切り上げに言及したほか、中国が知的財産権などにおいて国際貿易のルールを守っていないことに懸念を示したようだ。米国は、北朝鮮やイランの核問題に中国の支援を得ようとした。

 ブッシュ政権は、中国が経済的台頭を「平和」ではなく、「別な目的」に利用するとみている。中国が覇権に向かっているのではないかとみている。

 ――中国の米国接近の狙いは。

 中国は現在、対米関係において第二次大戦時と同様の同盟関係を構築しようともくろんでいるようだ。大戦では、米国は日本と戦争し、台湾は日本の統治下にあった。中国と米国は同盟関係にあった。米国との関係を良好にして、日本と台湾を敵にしていこうという狙いだ。

 中国は、政治的には共産党支配体制であり、国内では農業問題、経済格差などさまざまな問題を抱えているが、対外的には、自由経済、自由貿易を行って、あたかも中国が自由主義の国であるかのようにカムフラージュしている。

 ――中国は最近、台湾の野党国民党と交流を進めているが。

 陳水扁総統はこれまで、中国に対してトップ会談を申し出ているが、中国側はこれを拒否している。陳総統は台湾の人々から民主的に選ばれた台湾の代表だが、中国はこれを認めていない。

 中国は、陳総統を孤立化させる統一戦線工作を展開している。中国共産党と国民党の共催による中台経済貿易フォーラムや胡主席と連戦・国民党名誉主席との会談など、一連の中国の動きは、台湾の野党である国民党と交流促進して、台湾や外国に対して、中国が台湾と友好関係を望んでいるという宣伝効果を狙ったものだ。

 陳水扁政権としては、この動きを警戒している。中国と台湾との交流は、中国政府と台湾政府とで行うべきであり、台湾政府を無視した交流は、台湾政府として認められない。

 ――陳政権は今年二月、中台統一を前提とした諮問機関、国家統一委員会と国家統一綱領の「運用終了」で事実上の廃止を決定したが。

 民主主義のルールによれば、国家の将来は、国民全体の決定に委ねられるべきである。しかし、国家統一委員会と国家統一綱領は、台湾の二千三百万人の決定を無視したものであり、民主主義の原則に反するもので、台湾は断固としてこれを廃止しなければならない。イデオロギーの問題ではなく、民主主義の原則の問題だ。

 ――二〇〇八年に総統選挙があるが、民進党の後継者は決まっているのか。

 国民党では、馬英九党首の総統選出馬の可能性が高いが、民進党はまだ決まっていない。後継者の名前は四、五人挙がっているが、最終的に誰が出てくるか分からない。総統にふさわしい人が候補者になるだろう。

 ――最近の対日関係はどうか。

 昨年二月の日米両政府の外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、台湾の安定が共同戦略目標に掲げられたことを高く評価している。麻生外務大臣が、台湾を「成熟した民主国家」として言及してくれたことにも感謝している。台湾と日本には何ものにも替え難い宝として民主主義がある。

 日本とは一九七二年に国交断絶以来、台湾は亜東関係協会、日本は財団法人交流協会を窓口として経済、文化、人的交流を深めてきた。経済的には、昨年の日台貿易総額は約六百二十一億(台湾への輸出:約四百三十九億、台湾からの輸入:約百八十二億)で、日本の貿易相手先として台湾は、米国、中国、韓国に次いで第四位。

 人的交流も活発化している。日台間の人的往来では、昨年十一月に日本からの台湾訪問者が初めて百万人を突破し、昨年一年間では、日本からの訪台者数は約百十二万人、台湾からの訪日者数は約百三十一万人となり、日台間で二百四十三万人の人的往来がある。昨年八月は、郵政民営化法案をめぐって国会が混乱していたにもかかわらず、台湾住民への査証免除を可能とする議員立法が成立し、愛知万博終了後も査証免除措置が継続されることとなった。日本と台湾とは切っても切れない関係にある。

 ――今後の沖縄との関係は。

 台湾と沖縄とは歴史的に関係が深い。沖縄には、中琉文化経済協会駐琉球弁事所があり、台湾には沖縄県の事務所がある。台湾に事務所を置いている県は、日本では沖縄県だけである。

 台湾と沖縄との経済的、人的交流も活発だ。昨年の貿易額は、七百二十億円。台湾が招聘(しょうへい)した政治、経済、文化関係団体は、那覇市長、沖縄市長はじめ文化学術団体など三十七団体で、約五百人が台湾を訪れている。今後とも台湾と沖縄の関係を促進するために、駐琉球事務所を強化し、派遣員の増加、台湾の写真展などのイベント主催などで相互理解をつもりだ。

 中国の台頭という現実を見る時に、台湾と沖縄は、東アジアの安全保障の要であり、戦略的パートナーだ。台湾は、日米同盟と関係はないが、日米同盟と同じ(安全保障上の)価値観を有しており、台湾と沖縄との友好促進は、東アジア地域の平和と安定という共同の願いに寄与できると確信している。

 ちん・とうさん 1935年台湾台南県生まれ。57年台湾大学大気物理学科卒、66年米国オクラホマ大学大学院で修士、72年パデュー大学大学院で博士号取得。73年―92年米国商務省勤務。79年に全米台湾同郷会会長、世界台湾同郷会連合会会長を兼務する。92年に台湾に帰郷、民主進歩党立法委員当選。93年―01年台南県知事、01年―04年立法委員、04年4月―06年1月外交部長を経て現職。
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by sakura4987 | 2006-05-14 10:06

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