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◆【正論】中国軍事研究者・平松茂雄 東シナ海の航行禁止措置騒動の真相



 (産経 06/5/7)

 中国側の開発を正確に認識せよ


≪単純な発表数字の間違い≫

 先日、日中間で起きた東シナ海での航行禁止措置に対する日本政府の対応とマスコミの報道を見ていると、東シナ海で何が進行しているのかについて、分かっていないとしか思えない。

 ことの経緯は、中国が東シナ海の平湖石油ガス田で進めている拡張工事にからみ、日中中間線をまたいで日本が権利を有する海域にまで一般船舶の航行禁止措置をとったことが発端だった。

 日本政府が強く抗議し、最終的に中国側が誤りを認めて訂正したものの、一時は両国間の新たな外交問題に発展する事態も予想された。

 確かに、当初公告された海域は、中間線から日本側海域に入り込んでいたが、訂正した場所は、昨年から着手されていた平湖の新しい採掘施設に近い海域であることから、単純な中国側のミスと考えられる。

 もう少し詳しく言えば、緯度は訂正されたが、経度はそのままであるところから、単純な数字の間違いであると見ることができる。

 したがって、日本政府が断固たる態度をとったから中国側が引っ込んだのではない。中国はもともと日中中間線を認めていないのだから、中間線を認めるような立場をとることなど、初めからありえない。

 筆者は関係方面に尋ねたいが、平湖の拡張工事が進行していたことを日本側は事前に承知していたのかどうか。それを知っていたのであれば、今回の出来事は、単純な数字の間違いであることが分かるはずである。

 中国はこれまで、平湖の工事の際にも、白樺(中国名・春暁)の工事の際にも、あるいは海底ケーブル敷設工事や修理の場合にも、航行禁止措置を公告しているから、今回の工事も公告しているはずである。

 中国海事局のホームページにしか掲載されなかったとは考えられない。

 一九九八年十二月に操業を開始した平湖石油ガス田は、中国にとって東シナ海で最初の事業であったところから、さまざまな問題に直面した。完成後も改良工事が続けられると同時に、二期工事として新しい採掘施設の建設に取り組んできた。


≪新施設は「八角亭」と命名≫

 中国の発表したところでは、新しい施設は八角亭と命名され、二〇〇六年一月の完成に向けて進行していた。

 昨年二月には南海艦隊司令部のある湛江で、採掘施設のプラットホームが建造されていることが報じられ、また昨年秋には平湖周辺海域で久しぶりに試掘リグの「勘探3号」がボーリングを実施していたから、平湖の拡張工事が進展していたことは確実であった。

 現実に八角亭の採掘施設は、去る三月中旬に据え付けられたことが公表されているから、予定より大幅に進行が遅れていることになる。

 他方、平湖の南西へ二キロくらいの海域で、先に書いたように、昨年秋から久しぶりに「勘探3号」がボーリングを実施していて、八角亭が据え付けられた去る三月中旬に引き揚げている。

 ここは、八〇年代に十本近いボーリングを実施した海域であるから、新しくボーリングしたというよりは、新たな採掘に向けた評価のためのボーリングと考えられる。恐らく遠くない将来、採掘が始まると推定される。

 だが、ここは平湖の処理施設に近いから、プラットホームを据え付けることなく、ちょうど白樺の採掘施設から日本側の石油資源が吸い取られるように、平湖から海底で採掘のパイプを延ばしていくと推定される。

 このことは、筆者が昨年秋、あるマスコミの取材に同行した際、上空から観察して、同年十月十日付の本欄に書いたことである。


≪埋蔵量依然として未知数≫

 それから半年を経て、八角亭の採掘施設が据え付けられ、別の海域の評価のためのボーリングも完了したとみられる。長江流域地帯の経済成長から、平湖石油ガス田に対する需要が高まり、恐らく今稼働している平湖海域の石油は、枯渇してきているのであろう。

 だが先に書いたように、平湖石油ガス田には過去にボーリングを実施した海域が十カ所近くあるから、これからそれらの海域での採掘が行われることになろう。

 さらに平湖のほぼ真北数十キロのところにある「紹興」石油ガス田の採掘工事も遠からず始まるはずである。

 東シナ海の石油資源には、たいした埋蔵量はないとの見方もあるが、東シナ海の石油資源開発は、まだ始まったばかりである。
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by sakura4987 | 2006-05-14 11:26

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