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◆【正論】評論家・鳥居民 東アジアのノムヒョン化狙う中国 (産経 06/5/25)



覇権主義利する米国の外交失策


≪失策過誤の後に来るもの≫

 多くの読者は、拓殖大学学長の渡辺利夫氏が、五月十日付の本欄に執筆された「海洋勢力との連携こそ日本の選択」と題する文章を記憶されていよう。

 渡辺氏は、その中で次のように説いた。

 「『東アジア共同体』という妖怪がさまよっている。東アジア共同体構想には、中国の地域覇権主義が色濃く投影されており、共同体の形成は、日本はもとより、周辺アジア諸国にとっても危険なものとなろう」

 そして、渡辺氏は次のように結んでいる。

 「平面図ではなく、地球儀を北極の方から眺めると、一段と巨大な中国、ロシアというユーラシア大陸を北米、日本、台湾、東南アジア、西ヨーロッパなどの周辺部が取り囲むという図柄が見えてくる」

 「大陸を取り囲む周辺国家群が『協働』し、大陸を牽制(けんせい)しながら相互の繁栄を図るというのが賢明な選択であることを、日本の近代史の成功と失敗は教えている」

 大多数の読者は、渡辺氏のこのビジョンにうなずいたことと思う。私も渡辺氏の主張に賛成である。

 ところで、同じように地球儀を眺めて、北京の中国共産党中央政治局のメンバーは現在、どのように考えているのだろう。

 地球儀を見たときだけは、かれらはほおをゆるめるのではないか。知ってか知らずか、アメリカは大きな失策を二回、三回と繰り返し、中国共産党のために無償の協力をしてくれているからだ。

 失策の中身については後で触れることとして、この先もアメリカをして、このような失策、過誤を続けさせることができれば、再来年の二〇〇八年には、台湾の総統には「ノムヒョン」が就くことになろう。

 そして、中国はその後、台湾人の洗脳に取りかかる。尖閣諸島を梃子(てこ)に、「ノムヒョン」をして、反日、侮日、反米、中華万歳で台湾を染め上げさせればよい。


≪陳氏と馬氏で対応対照的≫

 そこで、いよいよ東アジアに大変革を引き起こす第二幕となる。

 「大陸を取り囲む周辺国家群」の人々に、グアム島、沖縄、横須賀のアメリカ軍の巨大な戦力は、いかなる抑止力ともならないと知らしめ、東アジアの安定にとって最重要な基盤であると説かれてきた日米同盟は、張り子の虎であるのだと悟らせる。

 そしてそうなれば、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシアの指導者たちもまた、「ノムヒョン」となるであろうし、ならせるのは容易だ。

 とりわけ深い脱力感に沈むことになる日本については、「ノムヒョン」を首相に選ばせるようにさせることなど、わけのないことだ。

 「ノムヒョン」とは誰か。言わずとしれた韓国の盧武鉉大統領であり、盧武鉉大統領的な人物のことである。

 二〇〇二年六月、韓国に駐留するアメリカ軍の装甲車が二人の女子中学生を轢(ひ)き、即死させた。この事件をめぐっては、韓国民を扇動して、反米感情を沸騰させようとたくらむ北朝鮮支持勢力が存分に活躍する格好の舞台となり、盧武鉉氏の政治姿勢に反対する野党勢力もアメリカも、何もできなかった。

 少女の死から六カ月後、胸中に反米を隠す盧武鉉大統領は、北朝鮮への接近を一段と強め、さらに、それに反日政策を絡めるという手法でやってきたことは、読者がご存じのとおりである。

 台湾についてはどうか。この五月初め、陳水扁総統が中南米を訪問するにあたって、ニューヨークか、サンフランシスコへの通過滞在を要望したのに対し、アメリカ政府はこれを認めなかった。

 それより前に訪米した野党、国民党主席の馬英九氏に対する厚遇とは対照的な扱いをしたのである。


≪米国はアジア太平洋の国≫

 ゼーリック米国務副長官は、中国の言いなりになっていれば、北朝鮮とイランの核問題の解決のために、中国がアメリカに全面的に協力してくれると、前と変わらぬ同じ夢を見ているようだ。

 しかし自主を願い、人権の尊重を求める大多数の台湾人の希望に冷笑を浴びせ、かれらを孤立と不安の淵(ふち)に追い込み、専制国家への身売りをひそかに願う勢力に肩入れをして、アメリカが大西洋にとどまることができると考えるアメリカ人はいないはずだ。

 アメリカはアジア太平洋の国だと考える多くのアメリカ人は、渡辺氏が説いた「海洋勢力との連携」の強化、発展を願っているはずである。(とりい たみ)
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by sakura4987 | 2006-05-25 17:00

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