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◆もはや弥縫策は通じぬガス田開発 平成17年4月13日(水) 産経新聞


試掘の実施は相当な政治判断で 杏林大学教授・平松茂雄



《中国側上回る日本の鉱脈》

 政府は四月一日、日本の複数の石油開発企業に対し、東シナ海の日中中間線に近い日本側大陸棚にある石油ガス資源鉱区について、試掘権を与える手続きに入る方針を決定した。これらの企業は先願権を得ながら鉱業権は認可されず、四十年間も開発を棚上げされていた。その同じ日、中国も中間線に隣接する大陸棚で「春暁石油ガス田群」の開発工事を本格化した。

 「春暁石油ガス田群」は向こう五年の間に完成が見込まれ、春暁、天外天、断橋、残雪の四つの採掘施設と、採掘された資源を水処理して油とガスを分離する中央処理施設の計五施設から構成されている。このうち、春暁、天外天の採掘施設、中央処理施設の三つについては、昨年五月から六月にかけ、すでに土台が据え付けられている。

 しかし、春暁採掘井の位置が中間線にわずか数キロと近いところから、日本側の地下鉱脈まで中国側に吸い取られる恐れが出てきた結果、これまで無関心であった政府、自民党がようやく関心を持つようになった。

 地下鉱脈が複数企業の鉱区または国家の間に跨(またが)って繋(つな)がっている場合、鉱脈の大きさと埋蔵量に基づいて比例案分することが国際慣例になっている。このため、日本側は再三にわたり中国側にデータ提供を求めてきたが、まったく回答がなかった。

 そこで昨年七月、日本側もようやく日本側海域の大陸棚の地質調査に着手し、その結果として、今年の三月になって、春暁と断橋の二つのガス田が日本側と繋がっていることが明らかとなった。しかも公表された調査・解析結果から、春暁も断橋も中国側より日本側の地下鉱脈の面積が大きいことが分かっている。

 このため日本政府は三月二十八日、東京で開催された局長級事務レベル協議で、中国側に調査結果を通知し開発の中止を強く求めた。しかし、中国側の態度はあいまいで中止の回答もなかったことから、経済産業省は境界線付近でガス田を試掘する権利を民間企業に与える手続きに入る旨を公表した。試掘権は、手続き開始から一、二カ月で企業に与えられる。

《実力行使も否定はできず》

 だが日本側の大陸棚についても、中国は権利を主張している。また、中国が各種調査を実施したのに対して日本政府が口頭での抗議にとどめてきたことで、日本が日本側大陸棚の石油資源調査に続いて試掘を実施すれば、中国側はそれを妨害するために威嚇し、実力行使に出る恐れがある。さらに、対抗措置として日本側海域で試掘する可能性もある。

 中国はすでに九五年末から翌九六年にかけ、二カ月半ほど日本側の大陸棚で試掘を行い、石油の噴出を確認して引き揚げたことがあったが、日本政府は、なすすべもなかった。再び試掘の掘削装置が据え付けられたらどうするのか。だが日本側も試掘を行い、さらに採掘にまで進まなければ、中国に押しまくられるだけである。

 十年以上前の九二年五月、ベトナムが自国の大陸棚と主張する南シナ海の南沙諸島海域に隣接して、中国が石油鉱区を設けて石油資源探査を行う権限を得たことがあった。注目すべきは、契約に当たって中国側は、海軍力による探査作業の防衛を保障したといわれたことである。

《不気味な中国海軍の動き》

 これに先立つ同年四月二十日の中国海軍創設記念日には、張連忠・海軍司令官(当時)が「海軍は要員訓練および装備などの面で絶えず戦闘力を高め、中国の領海とその接続水域を効果的防衛下におきつつある」ことを明らかにしている。また、「海軍は改革・開放を断固支持し、中国の領海主権と海洋権益を守るとともに、中国の統一と社会の安定をはかり、国家建設と改革・開放のための安全で安定した環境を作る」ことも強調している。

 さらに同じ九二年五月一日の中国軍機関紙『解放軍報』は一面トップで、海軍の高速ミサイル艇が同年三月に石油採掘施設の周辺海域で編隊で高速攻撃訓練を実施している写真と記事を掲げ、中国海軍の護衛で南シナ海の石油資源探査・開発が順調に進展していると報じている。

 不測の事態が起き得ることも想定し、経済産業省は外務省、防衛庁、海上自衛隊、海上保安庁とも十分に協議した上で試掘を実施する必要がある。それには相当の政治的決断を必要とする。中国を侮り、何か問題が起きるとその場しのぎの対応をし、二言目には法整備がないと言い訳する手法は、もはや通用しないことを認識する必要がある。




※いよいよ持って、支那とのことは覚悟を決める必要に迫られてきた。

我が国としては、もっとマスコミ力を使うべきだ。先の大戦でもこのプロパガンダによってどれだけマイナスになったか分からないと言われる。

やはり国も人も過去を教訓とすることは、本当に大事だ。

我が国はそれが出来ていないので、これから先も、国民としてはイライラする事になるのだろうが、今の政府では、ほとんど期待が持てないというのも正直な感想だ。

筋を通すという事をしっかりやれば、国民も納得するのだがなあ・・・。
by sakura4987 | 2006-05-26 14:31

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