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◆自主開発ジェット08年試験飛行 上海万博の10年就航予定 (フジサンケイ 06/6/6)


http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200606060033a.nwc

 ■国際社会に技術アピール

 ■100座席前後 国内路線向け

 中国が自主開発を進めている小型ジェット旅客機「ARJ21」が「北京五輪」開催前の2008年3月に初の試験飛行を行う見通しとなった。同ジェットは100座席前後で航続距離が2200キロ前後の地域路線用。

 航空旅客需要が急増している中国の国内路線向けとして「上海万博」が予定される10年までに就航する計画だ。実験機や軍用機を除いた中国初の自前ジェット旅客機の開発であり、有人宇宙飛行船の成功と並んで、中国の航空宇宙技術を国際社会に誇示することになる。

 新華社電によると、ARJ21の研究開発を行ってきた中国航空工業第一集団は国防科学工業委員会に対し、同ジェット旅客機に関する詳細設計が完了したと報告。

 当局の承認を待って1号機の製造に入り、07年末までに完成、08年3月に試験飛行させる計画を明らかにした。さらに09年6~9月期に民間航空機として型式証明を取得し、10年には11機を国内路線に就航させる予定という。

 ARJ21は90座席クラスの700型と、100座席クラスの900型のほか、貨物機の3機種を同時開発している。前後から見てT字型になる尾翼とエンジンが後部にあるリアジェット方式が特徴だ。

 機体の全長は700型が32・7メートル、900型が36・5メートル。米ボーイングや欧州エアバスの150席クラスの中型機に比べ旅客輸送効率は落ちるが、カナダやブラジルなどが開発した100席前後のジェット旅客機に比べ、機材としての調達価格が10%近く安くなる可能性が高いという。

 01年に始まった開発プロジェクトで、中国航空工業第一集団や中航商用飛機(AVICI)などの研究開発機関、上海や西安、成都、瀋陽などの製造を分担する航空機関連工場の合わせて8社が参画している。

 機体設計など多くは中国自主開発だが、国外19の協力メーカーから基幹部品などを調達する。エンジンは米ゼネラル・エレクトリック(GE)と石川島播磨重工業、川崎重工業などが共同開発。エンジン開発資金の一部として、50億円を日本政策投資銀行が低利融資している。

 ただ中国ではARJ21を独自開発ジェットと位置づけ、宇宙開発と同様に経済成長や技術発展の象徴としてのアピールに加え、国威発揚の手段とするものとみられる。

 08年夏に開かれる「北京五輪」前に試験飛行を成功させ、その上で「上海万博」の開催に合わせて10年にARJ21を実用化するとのタイムスケジュールは、国内と国際社会の目を意識したものだ。

 ARJ21には、すでに上海航空、山東航空と航空機リースを行う深セン金融租賃の3社から、合計して35機が正式発注されている。また、福建省のアモイ航空から6機の引き合いがある。低価格を武器に、東南アジアやインド、パキスタン、アフリカへの輸出もめざしていくものとみられる。

 一方、膨張する貿易黒字が経済摩擦を引き起こしている米国への配慮として、胡錦濤国家主席の4月訪米にあわせ、中国は「B737型」(150席クラス)80機を46億ドル(約5100億円)でボーイング社に発注。さらに胡主席は、訪米時に中国が今後15年間に2000機の航空機の需要があるとも表明している。
by sakura4987 | 2006-06-09 11:48

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