◆日本兵眠る英雄墓地訪問 独立戦争の原動力に
「私は政治家になる前にスカルノさんに会ったことがあるし、エジプトの大統領のナセルにも会ったことがある。
2人とも同じことを言ったのは、白人がまた戻ってきて第2次世界大戦の後、われわれをもう一回植民地化しようとしたと。そんなことをさせてなるものかと発奮して戦って、彼らを追い払って独立を果たした。
その原動力となったのは、敗れたとはいえ日本という存在があったからですよと。同じ有色人種の日本があそこまでやれたのだということで、自分たちは発奮して白人がここを植民地化するのを追い払ったと。
私は主に日本に住んでいる、独立戦争に参加した何人かの人たちのことを知っているのですが、まさに生き残りの独立戦争に参加した人は、当地の人たちにとってみれば、武器もろくになかったときにゲリラの指揮をして一緒に戦ってくれた日本人は英雄だろう」
(21日、インドネシア独立戦争でインドネシア国軍とともに戦った元日本兵も埋葬されているジャカルタのカリバタ英雄墓地訪問で)
※このような話をいかに広げるかだ。このような話を聞けば、日本人として本当に嬉しくなるのは私一人ではないだろうし、歴史を知らない人でも嬉しくなるはずだ。どうして歴史学者やマスコミは人を嬉しがらせようとしないのだろう。逆に嫌な思いをさせよう、させようとしている。実は、人の心をかき乱し混乱させて、不幸にさせようとするのが悪魔の所業なのだ。
『ブッダのことば』〔岩波文庫〕より中村元氏の訳で、少し見てみたいと思う。お釈迦様が悪魔の軍隊の種類を数えたてているのだ。以下で「汝」というのは悪魔のこと。「汝の第一の軍隊は欲望であり、第二の軍隊は嫌悪であり、・・・・」と十種類を認めたのだ。「ナムチよ、これらは汝の軍勢である。黒き魔の攻撃軍である。」この「嫌悪」というのは、嫌い厭うことだ。要するに、他人に対する意地悪、嫌がらせ、「嫌いだ」という他人に対する排他感情や嫌悪感情を焚きつけるのだ。これが悪魔の二番目の軍隊だと言っている。そのように、慈悲の心を排して、人と人とを孤立させ、嫌い合うようにし、憎しみ合わせる。それが第二の軍隊だと言っているわけだ。こんな悪魔が巣食うマスコミなどに、何が何でも負けるわけにはいかない。