人気ブログランキング | 話題のタグを見る

★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆ゆとり教育導入後初の学力テスト 基礎は「△」/応用力「×」


「北海道」分からない小5過半数  学力低下歯止め「?」

平成17年4月23日(土) 産経新聞

 小学五年から中学三年を対象に文部科学省が実施した学力テスト「教育課程実施状況調査」の結果が二十二日公表された。「ゆとり教育」の現行学習指導要領導入後、初めての調査で、前回(平成十三年度)より計算問題などを中心に正答率が上がり、学力低下に歯止めの兆しがみられた。しかし、小学五年で「北海道」が分からない子供が過半数に上ったほか、記述式問題などは正答率が低下し、応用力などに依然、課題を残した。

 中山成彬文科相は「ゆとりの反省と見直しがあり、底を打って上がりつつあるのではないか」と述べ、今後も「ゆとり」見直しの方針を進める考えを示した。

 調査は、「学習内容の三割削減」の現行指導要領の二年目にあたる昨年一-二月に実施された。

 同一問題の比較で正答率が前回を上回った問題は43%、下回ったのは17%。単純な計算問題や漢字の書き取りなどで正答率が上がった。しかし、小数と分数の割り算や、国語の記述式問題で前回を下回った。問題ごとに「このくらいはできてほしい」と文科省が予想正答率を設定したが、小学校の国語、中学の数学・英語を中心に予想を下回る問題が多かった。

 例では、小学五年算数の円の面積を求める問題で正答率56%(予想75%)、中学三年理科で日の入りの地平線に沈む太陽の位置関係を問う問題は正答率47%(予想60%)だった。

 また、小学五年社会で、「日本列島は四つの大きな島から成り立っています。北から( )、本州、四国、九州」と、カッコ内を問う問題で「北海道」と答えられたのは48%(予想80%)。かな書きや漢字の誤字も許容されたがショッキングな結果となった。歴史では明治以降の問題などで正答率が低かった。

 全体的に正答率が上がったが、新指導要領では学習内容が三割削減され出題範囲が狭くなったにもかかわらず、予想正答率を下回った問題が多かったことを文科省は厳しく受けとめている。

 一方、学習意欲・生活態度についてのアンケート調査では「勉強が好き」と答えた小学生が45%(前回比5ポイント増)などわずかだが改善傾向がでた。「朝食を必ずとる」と答えた中学二年の英語の平均点が、「とらない」と答えた子供より一割程度上回るなど、「基本的な生活習慣が身についている生徒はペーパーテストの得点が高い」(国立教育政策研究所)傾向もでた。

                   ◇

 【学力テスト】学習指導要領の理解度を調べ、改訂に生かすもので、国語、算数・数学、理科、社会、英語(中学のみ)のペーパーテストと、意欲や生活習慣を問うアンケート調査で構成。昭和30年代に行われていた学力テストは、「序列をあおる」などの教職員組合などの抵抗で中止された経緯がある。今回は、小、中学生約45万人(約8%抽出)が対象で、平成13年度調査以来2年ぶりの実施。

◆学力テスト 学習意欲、授業理解度向上 「やる気」教師次第

「生活習慣改善」家庭に働きかけも  平成17年4月23日(土) 産経新聞

 子供たちの学ぶ意欲がやや上向いてきたことをうかがわせる今回の学力テストの結果。朝食を食べる子供はペーパーテストの成績が明らかに高いことも数字で裏付けられた。ゆとり教育の見直しが進むなか、学習意欲を取り戻すために何が必要なのか。学力低下への危機感をバネに進められる教育現場の取り組みを探った。

≪資質≫

 「子供の学習意欲は教師次第。やる気が上がっているとすれば、学力低下が叫ばれる中、教師が危機感を持って取り組んだことしか考えられない」

 都心に校舎を構える東京都千代田区立番町小学校の星野昌治校長は、今回の結果をそう評価する。

 それによると、小学五年生で「勉強は大切」と答えた児童は87・7%で、前回(平成十三年度)の調査より1・3ポイント増加。「勉強が好き」も45・3%で、前回より5・5ポイントの大幅アップとなった。

 また、「授業がよく分かる、だいたい分かる」も増えており、授業の理解度が高まった一方、「学校以外で全く勉強しない」という“勉強嫌い”は減少した=グラフ上。中学生も同様に好転しており、二年間でわずかながら子供の学習意欲と、授業の理解度の向上が同時に進んだ形だ。

 番町小では、教師一人ひとりが定期的に授業改善プランを提出。独自の校内研修を取り入れて教員の資質向上をはかることも計画している。星野校長は「教師が指導法を少し工夫することで、子供の理解と意欲は格段にアップする。校長がリーダーシップをとって、教員を支援したい」と話している。

≪朝食≫

 一方、朝食を必ず食べる子供と、食べない子供の間にはテストの得点に明らかな差が出ていることも数字の上で明確になった。

 計算力を高める「百ます計算」で知られる広島県尾道市立土堂小の陰山英男校長は「学力低下の大きな原因のひとつは、睡眠不足とテレビやゲームのしすぎだ」と指摘する。陰山校長は、新入生の親に「早寝、早起き、朝ごはん」を徹底するよう呼びかけることから始めている。

 星野校長も「教師が努力しても、子供の側に受け入れ態勢がなければ、学力は身につかない。朝食を食べずにおなかがすいたり、授業中に生あくびをするような子では、期待した成果が得られるわけはない」と強調する。

 こうした生活習慣と学力の関係には全国的に注目が高まっており、東京都武蔵野市の公立小では毎年、一週間程度の長期宿泊訓練を行っている。早寝早起きに加え三度の食事を定時にとることで、「生活リズムが確立して、気力がわき起こる。わずか一週間で子供の目の輝きが変わる」という。

≪役割≫

 家庭の教育力の低下で学校が子供の生活習慣にまで踏み込むようになったことが、意欲の向上につながったとの意見もある。

 水戸市の茨城大付属中学(山根爽一校長)では、夜ふかしで一時間目から寝る生徒も目についたことから、「生徒が精神的に安定するように」と朝の読書タイムを設けた。さらに、勉学以外の生徒の生活上の悩み相談にも教員が積極的に応じるなど、生活習慣について家庭への働きかけをはじめている。

 「教師は教育のすべて。保護者と連携し、時には家庭に入り込んできめ細かい指導を行うことが学力向上につながる」という山根校長は、「教師はただ勉強を教えればいいという時代は終わった」と話している。




※前回と比較してということだから、本当はほとんど参考にならないのかもしれないが、それにしても中山文科大臣の発言には、ちょっとがっかりした。

大臣は先日、「総合的な学習の時間」について、「文部科学省の責任だが、導入のときに内容や指導法のメニューを示すべきだった。先生に丸投げしたのは少し拙速だった」と、導入当時の文科省の対応が不十分だったとの認識を示していた。

また、生徒との懇談では、中学三年生の男子生徒から「ぼくたちは小六でゆとり教育を受けて教科書が薄くなり、また(厚い教科書に)戻っている。将来、ぼくたちだけが学力が劣る結果になるのではないか」と意見が出され、中山文科相は「塾に行かず学校だけで勉強した人は、知識の量が少ないかもしれない。それは本当に申し訳なかった」と謝罪していた。

が、今回くらいの結果で満足するようでは、甘いとしか言いようがない。目先の結果だけで判断する、「より目政治家」とほとんど変わらないのだろうか。もう少し、長い視野と広い目を持ってもらいたい。

40歳代になって、勉強の大事さや、自分の青春時代のことを振り返る事が出来ない人間は、本当に悲しい人だと思う。

私の周りには、勉強の大事さや読書の大事さを、嫌というほど実感している人が多く、「詰め込み教育、大いに結構」と公言してはばからない人ばかりだ。

真実を知りたい人にとっては、知識を得る事において、これで良いという地点はないという事は、文科省の役人も政治家も知っておくべきだろう。

そして、この「知識が愛に化学変化していく」という事も、知っておくべきだろう。
by sakura4987 | 2006-06-21 11:52

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987