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◆責任もてる教育制度を

平成16年10月31日(日) 産経新聞  参院議員・山谷えり子

 英国でサッチャー教育改革と現ブレア政権の教育の現状を調査・意見交換してきた。

 一九七九年、サッチャーが政権についた頃の英国は総合学習の時間が増えており、児童中心主義的教授法であったため学力やモラル低下の問題で、親や産業界から、教育を根本的に変えてほしいと悲鳴があがっていた。自虐的な偏向歴史教科書を使って、大英帝国ほど残虐な国はないと、イラストで強調し、国旗や国に対する憎悪感を煽る教育も行われ、そのあまりのひどさが議会で問題になっても政府に介入する権限が明確でないためなすすべもなかった。

 そこで一九八八年、サッチャー政権は、二百三十八条に及ぶ教育改革法を成立させた。当時の教育大臣ベーカー現上院議員に取材すると「児童の学力を上げるためにカリキュラムに基づいた全国共通試験を実施し、結果を公表。成績の悪い学校は責任追及。親に学校選択権を与えました。さらに財務や管理権を学校に与え、親や地元産業界の人も加わる理事会で先生の給料や設備なども決める。消費者の声を入れ、改革推進力としたのです」と言われた。

 当初、反対していた労働党も国民の支持があったため制度を継続し、現在は、五千五百人の監査官が学校をチェックし、この十一年間で百九十校が廃校となったという。

 問題は偏向教育にあるのではなく、偏向教育を是正できない体制にあるとして行ったこの改革により、歴史教育も事実をバランスよく教えることが大切とされていく。教科書出版会社の歴史教科書担当サリバン女史に、かつての歴史教科書を見せたところ「このような自虐的教科書はもう作れない。国定カリキュラムに沿わず売れない。私はクビになる」と苦笑された。

 今国会で小泉総理は「道徳観の回復が喫緊の課題」と主張されたが、英国では社会の再道徳化のため宗教教育の法改正を行い、現在キリスト教、仏教、イスラム教、ヒンズー教、ユダヤ教、シーク教を教えている。ロンドンのヤーバリー小学校の朝礼を見学したが、校長先生が環境問題の絵本を読み、その後、ロウソクをつけて「環境問題に皆さん何ができるでしょう」と瞑想させていた。小中学校では毎日このような瞑想、沈黙、祈りの時間が設けられているという。教育改革の柱として知力、体力の向上とともに魂の霊的な発達を重要なことと位置づけたためである。

 さて、日本では義務教育費の補助金を国から地方に移す議論があるが、ブレア政権下では学校に配分されるべき予算が三分の一の地方で一部が交付されずに消失し、教職員や授業時間の削減に進まざるを得ない学校もあることが問題化し、むしろ地方に一括して渡すことを止め、国が責任をもつ制度へと改正を行おうとしているところであった。

 日本でも地方に渡せば教育に回さずに地域間格差が出ることが予想される。

 教育基本法改正を議論し、教育レベル低下が問題になっている中で、今、義務教育の補助金廃止は乱暴である。ベーカー元教育大臣が別れ際「教育改革は信念」と言われた言葉がよみがえる。




※ご都合主義の左翼は、自分たちの都合に合う事だけを「外国もやっているから」と推薦するが、結局は国を衰退させる事が目的のように思う。教育の目的は、「真理を教える事」。それを考えれば、少なくとも真理とは何かを日頃から探求する人間のみが、教育について口をはさめるのであり、唯物論を信仰する輩は、そもそも教育について発言する資格自体がないように思う。このイギリスのサッチャー元首相から学ぶべき事は多く、この様な事例をもっと評価するべきだと思う。
by sakura4987 | 2006-06-21 13:15

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