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◆荒山徹「故郷忘じたく候」(オール読物11月号)

●平成14年10月31日木曜日朝日新聞文芸時評
「歴史と他者」関川夏央より抜粋●

 元和三(一六一七)年朝鮮使節が十年ぶりに訪日した。目的のひとつは秀吉による朝鮮の役における朝鮮人被虜の「刷還」、つまり取り戻しであった。しかし問題が生じた。誰も故国に帰りたらないのである。前回慶長一二年の使節もそれを求めたが、帰国者は千二百人「九牛の一毛を抜くが如し」であった。

 帰国を厭うのは、宋学的空論を重ねて相争う両班を頂点とした、徹底した身分差別を喜ばないからである。陶工や伎生など技芸の民のみならず、常民もみな日本にとどまりたがった。清正没して衰運する肥後加藤家は、尊大な使節の意を迎えるべく領内定住朝鮮人の「説得」を行ってようやく五十人をそろえた。
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by sakura4987 | 2006-06-23 13:58

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