◆40年前「竹島、日韓共同管理を」
「中日新聞」04/06/21
40年前「竹島、日韓共同管理を」韓国が米の提案拒否
【ソウル=山本勇二】日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)について、米国が一九六五年、韓国に対し、日韓共同で灯台を建設して管理し、領有権争いをしないよう促したものの韓国側が拒否していた事実が明らかになった。
韓国の通信社、聯合ニュースが二十日、米国立公文書館が保管する外交文書を分析して伝えた。
日韓国交樹立一カ月前の六五年五月、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領がワシントンを訪問した際、ラスク米国務長官が灯台建設を持ちかけ、「島がどちらに属するか争わず、この問題が自然に消滅するようにしたらどうか」と提案。
朴大統領は「共同で灯台を建てる方法はうまくいかないだろう」と拒否し、「国交正常化交渉では小さなことだが、腹が立つ問題の一つが独島問題だ。解決のために島を爆破してなくしてしまいたい」と語ったという。
竹島は現在、韓国が灯台を建て警備隊を駐屯させるなど実効支配、日本側は再三抗議している。
「独島爆破」の発言は国交正常化交渉が暗礁に乗り上げた際、当時の韓国中央情報部部長の金鍾泌(キム・ジョンピル)氏も大平正芳外相に語ったとされる。金氏は現在も韓国内で批判されているが、朴大統領も同じ心境を吐露したことになる。