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◆イラク自衛隊撤収の政府発表を「撤退」と書き改める朝毎


 や地方紙共同電こそ“言葉狩り” (世界日報 06/6/27)


 ●≪毎日「発言箱」は疑問≫

 毎日の山田孝男編集局次長が二十六日付のコラム「発信箱」で「『撤退』と『撤収』」と題して次のように述べている。

 「政府は自衛隊をイラクから『撤収する』と発表し、毎日新聞は『撤退を決定』と報じた。これに対し、一部で『毎日は「退」という字を用いて敗北感を強調し、自衛隊をおとしめている』『政府発表を故意にねじ曲げている』などと言い立てる向きがあると聞き、驚いている」。

 確かに毎日は「撤退」と書く。その理由を山田氏は「どの辞書で調べても『撤退』と『撤収』は、ほぼ同義である。英語ならwithdrawalだ。

 毎日新聞は、イラクからの外国の軍隊の引き揚げに言及する場合、凱旋(がいせん)か敗走かというニュアンスとは無関係に『撤退』という表現を使ってきた」とし、さらにこう言う。

 「小泉純一郎首相は『撤収』と発表したが、自衛隊だけ表現を変えるのはバランスを欠くという判断で、小紙の記事や見出しは『撤退』が基本になっている」

 果たして、この判断は正しいのか。「撤収」と「撤退」について山田氏はどの辞書を調べてもほぼ同義としているが、本当に辞書を調べてみて同義語だったからというのが言い換えの理由なのだろうか。

 同義であっても語感の違いはある。『大辞林』(三省堂)には、「撤収」は「(1)施設などを、取り払ってしまいこむこと(2)軍隊が引き揚げること。撤退」とあるのに対して、「撤退」は「軍隊などが陣地などを取り払って退くこと」とある。

 「引き揚げる」「退く」の差だが、前者は「(3)いままでいた所を引き払って、もとの所へ戻す」、後者は「現在の位置からうしろへ移動する。うしろへさがる。後退する」とある。

 つまり「撤収」には自衛隊をもといた所の日本に戻す、後者は自衛隊が「後退する」という語感があり、さらに軍事的に「撤退」といえば「米軍、ベトナム撤退」や「ソ連軍、アフガン撤退」と言ったように、どうしても敗退の意味合いが出てくる。

 例えば「○○スーパーが○○市から撤退」との記事にお目に掛かれば、読者は赤字経営で店舗を維持できずに敗退したと解釈するだろう。


 ●≪テレビで指摘受ける≫

 実は、この撤収、撤退表現を最初に“言い立てた”のは、読売の橋本五郎編集委員である。二十日の日本テレビ「ズームインSUPER」の新聞論評で、橋本氏は二十日の各紙朝刊の一面を並べ、毎、朝二紙の「撤退」記述を指摘した。

 二十日は小泉首相が陸自撤収を決定した日で、各紙は朝刊で「きょう発表」、夕刊で「命令」を報じ、ここで二紙は「撤退命令」とした。だが、朝日は翌二十一日朝刊から「撤収」に改めている。

 ただし社説や記事には相変わらず「撤退」の文字があり、ばらつきが見られるが、紙面ではほぼ「撤収」に統一している。

 言うまでもないが、小泉首相の命令は「撤収命令」であって「撤退命令」ではない。だから「撤退」と表記するのは事実を歪(ゆが)めることになる。このことに朝日は気付いたのだろう。

 だが、毎日は今なお「撤退」だ。ちなみに共同通信も「撤退」とするので、地方紙の多くも「撤退」である。

 毎日が見出しや解説で「撤退」と書くのは勝手だが、報道記事で「撤退」と書くのはどうみても異常である。

 例えば、二十一日朝刊の「首相の会見要旨」の中で「私の総理の時に派遣した部隊が撤退できたことは喜ばしい」とあるが、首相は「撤収」と述べていた。

 会見での発言まで「撤退」とするのは改竄(かいざん)であり、「政府発表を故意にねじ曲げている」ことになる。

 それに山田氏は、「自衛隊だけ表現を(撤収に)変えるのはバランスを欠くという判断で『撤退』としている」と言うが、これは毎日の都合でしかない。現に存在するのは「撤収命令」であって「撤退命令」ではないのだ。


●≪ジャワは「撤収」表記≫

 時同じく、ジャワ島中部地震で救援支援に派遣された自衛隊が引き揚げることになったが、毎日はここでは「支援の自衛隊、22日撤収」と額賀福志郎防衛庁長官の撤収命令をそのまま「撤収」と書いている(十四日朝刊)。

 これも英語ならwithdrawalだろうが、翻訳物でないから日本政府が発表した通りに「撤収」とするのは当たり前だ。「撤退」では、逃げ帰ったと思われかねない。

 つまり、自衛隊の海外派遣を救援支援のジャワ島では「撤収」、人道復興支援のサマワでは「撤退」と使い分けているのだ。どう見ても毎日は「(イラク派遣の)自衛隊をおとしめている」。

 ところが、山田氏はこうした批判を「言い立てる」と表現し、さらに「面白くないのは、待ってましたとばかりにこういう問題をメディアたたきに利用する扇動家の存在だ」とし、戦前の「軍人を侮辱する言辞」まで持ち出して「お先棒担ぎの言葉狩りに自重を求めたい」と述べている。

 事実をありのままに報道せずに「撤収」を言い換えるなど「言葉狩り」をしているのは毎日ではないのか。批判言論にこんな罵声(ばせい)を浴びせる毎日に、驚くほかない。
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by sakura4987 | 2006-07-01 16:25

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