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◆戦後は終わらない 今治明徳・矢田高生ら15日に出版へ (読売 06/7/13)


http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20060713wm03.htm

 70人の寄稿聞き取り(愛媛)

 太平洋戦争末期、米軍の空襲により多くの人が犠牲となった「今治空襲」の記憶をまとめた「今治市の戦災 あなたに伝えたい」が15日、市民グループと今治明徳高校矢田分校の生徒らによって出版される。

 生徒らが体験者から聞き取りを行ったほか、空襲に加わった元米兵のインタビューを掲載。体験談からは戦争の悲惨さと平和への願いがあふれ、生徒らは「記憶を後世に残したい」と思いをつづっている。

 今治市は1945年4月~8月、3回にわたる空襲を受け、市街地の76%にあたる約8200戸が焼失。計551人が犠牲になった。

 記録集では、船造りに携わるかたわら青年学校に通っていた時に空襲に遭った大手造船会社の役員、疎開中に被災した東京在住の男性、今まで被災経験を口に出せなかった女性ら約70人が思いを寄せた。

 カバンが届けられました。その中には手渡した弁当箱が入っていました。麦飯と菜っ葉の漬けものが入っています。せめて腹いっぱいになってから逝けばよかったものを

 今治市の97歳の女性は4月26日の空襲で、恐怖で青ざめて逃げる中、長女の通う女学校に爆弾が直撃したことを知った。がれきの中、懸命になって見つけた長女は血とほこりにまみれ、翌朝息をひきとった。学校から届けられた弁当が手つかずだったを知った瞬間、娘のふびんさにすすり泣いた。

 チョコレートが投げられた。片手に竹やりを持ったままで、それを拾った。自分が情けなかった

 同市の建築材料販売会社会長は、8月の空襲で父を失った。骨と灰を見て米国を憎み、「この恨みきっと晴らす」と誓った。しかし米兵が投げたチョコレートを拾って、弟や妹に与えてしまった。

 「父の仇(かたき)からもらったチョコレート」。やるせない気持ちが忘れられない。

 町全体を焼夷(しょうい)弾で焼き尽くすという方法をとったのです。今思えば、慚愧(ざんき)に耐えません

 8月5日の空襲に加わった元B29搭乗員(82)は当初、今治市について「地図の一点」という以外に感情はなかった。しかし、投下した大量の弾薬が街を炎の海に変えたことに驚いた。

 昨年12月、生徒が訪問して意見を聞くと、「今では、気の毒さがこみ上げる」と話していた。

 編集作業に加わった3年高田恭平君(17)は「悲しい経験に胸がつまった。多くの人の体験を後世に伝えたい」と話している。

 B5判。約270ページ。1000円(税込み)。2000部印刷したが、書店では販売しない。問い合わせは同校(0898・25・3787)。
by sakura4987 | 2006-07-17 10:10

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