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◆中国、資源の「大食漢」 (朝日 06/7/16)


http://www.asahi.com/business/topics/TKY200607160269.html

 中国が、海外からのエネルギー調達の動きを加速させている。石油の輸入先を広げ、LNG(液化天然ガス)の初の輸入にも踏み切った。

 資源外交にも積極的で、原油高騰の根っこにある、中国のエネルギー大量消費に拍車がかかることに、他国は警戒を強めている。

 15日からのロシアでのG8サミット(主要国首脳会議)では、北朝鮮をめぐる国際情勢と並んでエネルギーが主要議題になっている。ゲストとして出席する胡錦涛(フー・チン・タオ)国家主席はどちらでも「主役級」の注目を浴びそうだ。

 高速道路のわき、湿地の草原のなか、アパートの裏手――。中国東北部、黒竜江省大慶市には、キツツキのような上下運動を繰り返す石油掘削機が数万台も点在する。

 中国最大の「大慶油田」は、国産原油の約4分の1にあたる年4500万トンを生産する。

 59年の発見以来、「工業は大慶に学ぶ」と称賛されてきた優等生油田は、02年までの27年間、年5000万トン余を生産し、中国経済を支えてきた。だが、3年前から減産。

 日本への輸出もやめ、油田の寿命もとりざたされるようになった。「いつまでもつか? まんじゅうはゆっくり食べれば長くもつんだよ」と市政府関係者はけむに巻く。

 90年代後半まで20%台にとどまっていた中国の石油消費に占める輸入の割合は5割前後に達した。中国が検討しているシベリアからの石油輸入。そのパイプラインの最終地は「自力開発」の象徴だった大慶になる予定。ロシアからはガスのパイプラインも計画している。


 ◇5年後は倍増

 一方、交渉からわずか3年で完成した石油パイプラインが中国西部にある。中国と中央アジア・カザフスタンを結ぶ。5月にカザフスタンからの輸送が始まった。当初は年間1000万トンを輸入、5年後は倍増させる。

 両国が90年代半ばに合意したパイプラインの敷設は、原油の値下がりで一度白紙化されたが、3年前に復活した。「シベリアルートが遅れるなか、需要は予想以上に伸びている。コストも原油高で吸収できるようになった」(潘志平・新疆社会科学院中央アジア研究所長)からだ。

 中国政府は06年からの新5カ年計画に、パイプライン網の計画・建設を推進する方針を盛り込んだ。中央アジアのトルクメニスタン、ミャンマー、パキスタンなどからのパイプライン構想も動いている。


 ◇LNG初輸入

 カザフルートで中国初のパイプラインを使った原油が輸入された翌日。オーストラリアからは広東省・深●(土へんに川)市の港に、中国が初めて輸入したLNGを載せた専用船が着いた。

 年370万トン以上のLNGを25年間にわたって同国から輸入する。20年までに30基(百万キロワット級)の原発を建設する中国は、ウラン資源の輸入でも4月、合意した。

 イランやインドネシアからもLNGを輸入する方針。中国の輸入量は15年後、現時点で世界最大の輸入量の日本を上回るとの予測もある。


 ◇援助で囲い込み、外交戦略加熱

 中国は「エネルギーにとりつかれている」(日系石油会社幹部)とあきれられるほどの積極的な資源外交を繰り広げている。

 今年に入って胡主席や温家宝(ウェン・チア・パオ)首相がオーストラリア、中東、ロシア、アフリカなどの資源国を立て続けに訪問。エネルギー分野での協力合意を取り付けた。

 米エネルギー省によると、30年の中国の石油消費は03年の2.7倍にもなり、世界平均の47.3%増を大きく上回る。天然ガスは5.8倍、石炭は3倍になる見込み。経済が「ガス欠」しないよう、資源を囲い込んでおこうというわけだ。

 こうした中国の「資源暴食」に、各国は警戒を強めている。資源確保と援助を組み合わせたやり方には「新植民地主義」との声が上がっている。

 中国は「04年の石油の輸入量は世界の6%、消費量は8%。1人当たりの輸入量なら世界平均の3割に過ぎない」(外務省の姜瑜副報道局長)と反発する。一方で、エネルギーの大量消費を前提とした経済成長方式の転換を急いではいる。

 10年までの5カ年計画でGDP(国内総生産)の単位あたりエネルギー消費量を05年と比べて2割減らす方針を打ち出した。胡主席はG8との会合でも、中国が省エネを進める過程で先進国に商機があることも強調し、理解を促す見通しだ。
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by sakura4987 | 2006-07-17 10:27

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