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◆手つかず北極圏石油大手が狙う 埋蔵量サウジの4割 原油高騰でコスト吸収

◆手つかず北極圏石油大手が狙う 埋蔵量サウジの4割 原油高騰でコスト吸収 (フジサンケイ 06/7/15)

http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200607150010a.nwc

 欧米の石油大手が、手つかずで残されている北極海の油田開発に相次ぎ乗り出す。

 北極海と沿岸には、世界最大の産油国であるサウジアラビアの石油埋蔵量の4割に当たる1080億バレルの存在が確認されている。

 極寒地での油田開発は高度な技術が必要だが、イスラエル軍によるレバノン攻撃など中東情勢混迷で、原油価格が過去最高の1バレル=78ドル台に乗せるなど市況高騰が続き、開発コストをカバーできる価格水準にあると判断した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、北極海と沿岸地域では原油と天然ガスをあわせて少なくとも1080億バレルの埋蔵量が確認されている。

 通常の石油探査船などが氷に阻まれて探査できないなどの理由から、これまで北極海での油田開発は限られていた。だが、原油高騰で開発コストが十分にペイできるとの判断が欧米の石油大手に働き始めた。

 英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルや英BP、米コノコフィリップスなどのメジャー(国際石油資本)のほか、北欧ノルウェーのスタトイル、ロシアのガスプロムなどが油田開発に向けて投資を本格化さる。

 このうちスタトイルは、低温地帯での油田開発ノウハウをもっており、ノルウェー北部の北極海にあるスノービット地区で来年にも天然ガス生産を開始する。


 ▼10億ドルで先陣

 ブルームバーグによると同社は2010年までに、このガス田に約10億ドル(約1140億円)の大規模な投資を行う計画で、北極海の油田開発で先手を切りたい考え。

 ただ、極寒の北極海開発には多くの技術的問題がともなう。

 エネルギー資源を探しあてるだけでなく、氷に閉ざされた北極海から資源を輸送する特殊なタンカーや天然ガスの液化技術、開発コストなどが必要。また極地方は白夜の夏と日が昇らない冬の作業も強いられるため、現場労働者を保護する環境整備のコストなども上積みされる。

 しかしそれでも石油価格が上昇する一方で、中国など需要の増大は続いており、石油各社にとっては手つかずの北極海開発は魅力的に映る。

 ロシアが保有する天然ガス埋蔵量世界最大規模とされるシュトクマン・ガス田では現在、米系メジャーなど5社が開発に名乗りをあげている。2、3社が選定される予定だ。

 米エネルギー情報局(EIA)は先に、世界の石油需要が2030年までに06年の日量約8600万バレルから1億1800万バレルに増えるとの見通しを示した。

 需要増にともなう価格上昇は、高コストの石油生産も可能になるため、先行的な投資も含め北極海での油田開発が活発化しそうだ。
by sakura4987 | 2006-07-17 10:31

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