◆A級戦犯分祀問題、総裁選後に協議へ・遺族会 (日経 06/8/2)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060802AT3S0201802082006.html
日本遺族会(古賀誠会長)は2日、自民党本部で正副会長会議を開き、靖国神社に祭られている東京裁判のA級戦犯14人の分祀(ぶんし)の是非を9月の同党総裁選後に検討することで合意した。
故富田朝彦元宮内庁長官が残した日記・メモ(富田メモ)などにより靖国問題への関心が高まっており、遺族会としても分祀論を全く無視はできないと判断したようだ。
小泉純一郎首相の靖国参拝により中韓との関係が冷却化。自民党内に分祀による事態打開を求める声が出ていた。靖国と関係の深い遺族会が検討に踏み切ることで分祀論が勢いづきそうだ。10月以降に本格協議に入る見通しだ。
古賀会長は2日の会合で分祀について「相談したい」と発言。検討を開始する時期に関しては「総裁選に絡める気持ちはない。英霊に申し訳ない」と説明。総裁選後とすることで了承を得た。
靖国神社は分祀は教義上できないとの立場。遺族会はこれまで「靖国神社が決めること」として見解表明を避けてきた。