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◆靖国神社の戦後の歩みと現状 /産経新聞


http://www.sankei.co.jp/special/yasukuni/

靖国神社の戦後の歩みと現状

◆政界の動き 「非宗教化論」再び

  戦没者追悼のあり方をめぐって今年は、「A級戦犯分祀(ぶんし)論」、千鳥ケ淵戦没者墓苑の拡充論、靖国神社の非宗教化と国家管理論などが入り交じり、百家争鳴状態となった。靖国神社に対する政界の動きをまとめた。
 ≪勢い増す分祀≫

 靖国神社を支えている最大の組織、日本遺族会(会長・古賀誠元自民党幹事長)は8月に入り、「A級戦犯分祀論」について従来の反対の立場から、方向を転換しつつあるとの観測が出ている。


それまでの4回の参拝と異なり、平服で一般参拝客と拝殿前で手を合わせ、お参りする小泉純一郎首相=2005年10月17日、東京・九段北の靖国神社(撮影・大井田裕)
 古賀氏は講演で「遺族会として、国家護持という大きな旗を、もう一度掲げたい」と発言。国家護持の前提としてA級戦犯分祀も検討課題として挙げた。遺族会もこれを受け、今月2日の正副会長会議で、9月の自民党総裁選後をメドに、A級戦犯の分祀も含めた会としての検討を開始することを決めている。

 A級戦犯分祀論については、民主党の小沢一郎代表も、「合祀したのが間違いだ。靖国神社は戦争で亡くなった英霊を祭るところであり、本来の姿に戻すべきだ」とし、霊爾簿からのA級戦犯削除を主張している。

 総裁選を前に、ポスト小泉候補からも分祀論は飛び出している。谷垣禎一財務相は「A級戦犯を合祀しているのが問題だという指摘は、その通りだと思う」と指摘。麻生太郎外相も、「どうすればみんなわだかまりなく参拝できるかが原点だ」と述べ、靖国を特殊法人化し、慰霊対象は国会が決めることを自らの政策に盛り込んだ。

 ≪新追悼施設≫

 昨年11月、自民党の山崎拓元副総裁、公明党の冬柴鉄三幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長らが発起人となり、超党派で国立・非宗教の追悼施設建設を目指す議員連盟「国立追悼施設を考える会」(会長・山崎氏)が発足した。設立総会で山崎氏は、「国内外の人がわだかまりなく追悼の誠をささげるにはどうしたらいいか」と提起した。

 国立追悼施設建設をめぐっては、13年に福田康夫官房長官(当時)の私的諮問機関が、靖国神社との関係は「両立でき、決してこれらの施設の存在意義を損なわずに必要な別個な目的を達成しえる」と、“玉虫色”の答申を出している。

 一方、今回の議連は6月の中間報告で「限定された戦没者のみが祀(まつ)られるのが基本なのに、戦死者でないA級戦犯が合祀されている」とし、「施設の名称、内容、場所などを早急に調査すべきだ」と主張して、来年度予算への新施設調査費計上を改めて求めた。

 ≪墓苑拡充提案≫

 今年6月、自民党の中川秀直政調会長は、氏名不詳か、引き取り手のいない戦没者の遺骨を納めた「千鳥ケ淵戦没者墓苑」(東京都千代田区)周辺の公務員官舎などを撤去し、墓苑を拡充するよう小泉純一郎首相に提案した。

 首相はこの提案に同意したとされるが、構想の背景には「墓苑を拡充し、慰霊の中心を靖国神社から墓苑に移す狙いがある」という。山崎氏は「国立追悼施設をつくるうえで、(千鳥ケ淵)墓苑が最も有力な案といってもいい」と述べている。

 中川氏はまた、今月6日のテレビ番組などで「(靖国の)非宗教法人化、国がちゃんと護持をしていくという方向へ、(遺族の)気持ちが少しずつ変わりつつあるのではないか。誰を合祀するかは政府が決めることで、昭和40年代に自民党が出した靖国神社法案の原型みたいなものをもう一回出すかもしれない」と、靖国神社の非宗教化と国家管理にも含みを持たせている。



≪各国元首や外交官も 参拝者、年間600万人≫

 靖国神社への参拝者は年間約600万人に達し、各国の元首、外交官など外国要人の姿も珍しくない。やり方は、「二礼二拍手一礼」の神道形式とは限らず、挙手で拝礼したり花輪を供えたりと、参拝のスタイルもそれぞれだ。

 戦後、昭和31年には台湾の張道藩立法院長が、36年にはアルゼンチンのフロンデシ大統領が戦後初の元首として参拝。さらにA級戦犯合祀が新聞報道で公になった54年の翌55年には、チベットのダライ・ラマ法王が英霊を慰霊した。

 また、35年のビルマ(現ミャンマー)のウー・ヌー前首相、56年のインドネシアのアラムシャ宗教相…とアジア各国からの来訪者も多い。

 平成に入ってからは、中国側の批判を押し切って小泉純一郎首相が首相として初参拝した13年8月13日の5日後に、在日米軍太平洋陸軍司令官のエド・スミス氏の妻が参拝している。

 14年にはペルーのフジモリ前大統領も靖国に参拝。近年では韓国軍幹部も同神社を訪れ、軍事博物館「遊就館」を頻繁に見学している。

 ブッシュ米大統領は14年の来日時、明治神宮に参拝したが、現役の大使は「米側は靖国神社参拝を希望したが、波紋を恐れた日本側が断ったと聞いている」と語る。

 このブッシュ大統領の明治神宮参拝中、エスコート役の小泉首相は、「政教分離」に反するとの批判を恐れて車中で待機する一幕もあった。



◆遊就館行ってみた 戦争美化 感ぜず
 
明治15年にわが国最初の軍事博物館として開館し、戦前は陸軍省管轄の国立施設だった遊就館。現在は靖国神社が運営しているが、中国や韓国からは「日本軍国主義を美化している」と批判を浴びせられている。果たしてその言い分は当たっているのか。実際に遊就館に行って確かめてみた。(比護義則)


約6000もの戦没者の遺影が展示されている靖国神社の軍事博物館「遊就館」。来館者が記入した感想ノートには、戦争の悲惨さを実感し、感動したという意見と、戦争を美化しているとする意見の双方が書き込まれている(撮影・飯田英男)

 玄関ホールに足を踏み入れると、全長9メートルの旧日本軍「零式艦上戦闘機(零戦)」が目に飛び込んでくる。実際に戦闘で使われた複数の零戦の部品を集めて組み立てたものだ。同館は約3000点の兵器や遺品を展示しているが、遺族による遺品提供が続いているため、今では所蔵品が10万点を突破した。

 遊就館のパンフレットを読むと、展示目的は「戦没者顕彰」と「近代史の真実の明示」。

 館名は中国の古典「荀子」の「遊必就士」(高潔な人に就いて交わり学ぶ)から2文字を取った。

 展示は、「明治維新」「日清戦争」「日露戦争」など時代ごとに部屋が分かれ、カラフルな年表やビデオ映像がふんだんに使われている。学校の授業では断片的にしか教えられない近現代史を学び直すのにもよさそうだ。実際、遊就館は今年、都内の公立小中学校に宣伝ポスターを初めて配布するなど歴史教育に力を入れているという。

 「戦後の一時期、皇族妃殿下方が神社に出向かれ、合祀(ごうし)される戦没者の霊爾簿浄書の御奉仕をされた」などと、皇室と靖国神社の深いつながりを示す一文もある。

 焦点の「大東亜戦争」に関係する展示室は5つ。「マレー作戦」「ビルマ作戦」…。作戦の内容をパネルを使って詳しく説明している。

 日中戦争については、「支那事変」という一室があった。「南支作戦」「武漢攻略作戦」「北支作戦」など個別の作戦について地図などを使って説明していたが、中国や韓国が戦争美化だと批判するような展示は見当たらなかった。

 一方、「ルーズベルトの大戦略」と題されたパネルは、先の大戦での米国の戦略は「資源に乏しい日本を禁輸で追い詰め開戦を強要することであった。そして、参戦によってアメリカ経済は完全に復興した」と説明している。一つの見方に偏ってはいるかもしれないが、軍国主義や戦争を美化したと断言できるほどのものではないだろう。

 近代史の展示を見終えると最後に「靖国の神々」と題する展示室が控えている。靖国神社に祭られた戦没者の顔写真が遺族の希望で約6000枚も並べてある。いわゆるA級戦犯として処刑された東条英機元首相の顔も見つけることができた。

 ここでは、戦死した特攻隊員が家族にあてた手紙などの“遺品”の前で足を止め、長く見入る拝観者が目立つ。静かに涙を流す人も珍しくない。戦死者の母親が独身で逝った息子に贈った「花嫁人形」の展示もあり、じっくり見て回れば半日はかかる。ただ、A級戦犯を説明する展示は全くない。年表に「戦犯裁判開始」「極東国際軍事裁判の開廷」と記載があるぐらいだった。靖国神社のA級戦犯合祀が問題とされているだけに、A級戦犯に対する考え方を説明する展示があってもいいだろう。
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by sakura4987 | 2006-08-18 11:57

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