◆サハリン2、パイプライン建設中断 (日経 06/8/29)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060829AT2M2800Y28082006.html
ロシア・サハリン沖の資源開発事業「サハリン2」を運営するサハリンエナジーは輸出基地に通じるパイプライン建設工事を中断した。
同事業は三井物産、三菱商事などが参加、生産する天然ガスは液化天然ガス(LNG)として大半を日本に輸出することが決まっている。
サハリンエナジーは「環境問題」を理由に挙げるが、権益拡大を狙うロシア側の思惑が背景にあるとの見方が大勢だ。
サハリンエナジーの広報担当者が28日「8月中旬に停止し、再開時期は未定」と述べた。ロシアの環境監視当局が環境汚染の懸念があると指摘したことを受けた措置という。
工事停止が長引けば日本企業の調達計画にも影響を与える可能性がある。ただ、同担当者は「中断したのはマカロフスキー・フレベト地区の総計約7キロで、2008年輸出開始の計画に今のところ変更はない」とも強調した。