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◆歴史が証明したプーチン・ロシアの戦略的先見性 (日経BP 06/8/29)



http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20060829/108783/

2006年8月30日 水曜日 畔蒜 泰助

プーチン テロ イスラエル 中国

「我が国は、ソ連邦の崩壊以後、国家・ロシアの国際政治経済における戦略的重要性を過小評価し過ぎていたのではないか」
 
 これは先日、京都で行われたある国際セミナーに参加した筆者が、旧知のロシア専門家(日本人)と交わした会話の一部である。何も、ロシアの豊富なエネルギー資源だけを言っているわけではない。

 我々が「ロシア、恐るべし」と実感しているのは、ロシアが、ソ連邦崩壊後も、国際情勢の行方を見通し得る極めて優れた先見性(=構想力)を保持し続けていたことが、ここ数年の出来事で見事に証明されてしまったからだ。幾つか具体例を挙げよう。


■同時多発テロを予言したプリマコフ元首相

 例えば、ソ連邦直前、対外諜報を担当していた国家保安委員会(KGB)第一総局の後継機関のトップに就任したエヴゲニー・プリマコフ元首相(現ロシア商工会議所会頭)は、1991年に開催された米国の安全保障問題担当者との会議の場で、米国側に対して、「大量破壊兵器の拡散問題、国際テロリズム、組織犯罪などが米ソ冷戦後の国際社会における安全保障上の最大の懸案となるので、米露両国はこれらの問題で協力すべきである」と提案していたという。
 
 ソ連邦崩壊直後の当時、米国側は、このプリマコフ提案を真剣に受け取らなかったが、そのちょうど10年後の2001年9月11日、米同時多発テロ事件が勃発したことで彼の予言は現実のものとなった。

 この事件を契機として、米露間に「対テロ戦争」を巡る戦略的パートナーシップ関係が出来上がったのは記憶に新しい。

 まだある。プリマコフは、98年の外相当時、米国の一国主義的外交アプローチに対抗すべく、「ロシア-中国-インドによる戦略的三国関係」の構築構想をぶち上げた。

 印中が冷戦時代から犬猿の仲であることから、当時、この構想を真剣に捉える向きは皆無に等しかったが、先日の先進8カ国( G8 )首脳会議の直後、史上初めて露中印三国の首脳が一同に介しての会談がモスクワで開催されるなど、一定の成果を見せ始めている。


■戦略的要衝のシリアにも「布石」

 最後にもう1つ。同時多発テロ事件勃発後、プーチン・ロシアは米国との「対テロ戦争」を巡る戦略的パートナーシップ関係を構築すべく、冷戦時代からキューバとベトナムに保持していた軍事基地を相次いで閉鎖した。

 しかし、旧ソ連邦諸国領内以外で唯一つ閉鎖しなかった軍事基地がある。それは、地中海に面するシリアの港・タルトゥスの海軍補給基地である。
 
 混迷するイラク情勢、イランの核開発問題、そしてイスラエルのレバノン侵攻。つまり、中東情勢の行方こそが、今後の国際社会における米国の浮沈を占う最大の試金石であることをロシアは見通していたことを、歴史が証明したことになる。
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by sakura4987 | 2006-08-31 09:25

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