◆北朝鮮、ロシアに負債44億ドル (朝鮮日報 06/9/4)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/04/20060904000023.html
北朝鮮がロシアに返済しなければならない負債は今年1月現在44億ドル(約5150億円)であることが分かった。これはイラクの対ロシア負債94億ドル(約1兆1000億円)に次ぎ2番目に多いもので、14億ドル(約1640億円)の中国をはるかに上回る額だ。
モスクワの外交消息筋が3日、ロシア財務省資料を引用して明らかになった。
「すでにロシアは今年7月の主要8カ国(G8)首脳会議の際、イラクの経済発展を支援するため、イラク負債の一部帳消し方針を明らかにしただけに、今後、北朝鮮の負債解決が関心を呼ぶことになるだろう」と述べたものだ。
この負債は、ソ連時代の1960年代から2000年代初めまでに工場・発電所建設などのため北朝鮮が使用したもので、この負債の解決が両国関係正常化で最大の障害の1つだった。
北朝鮮は2001年、金正日(キム・ジョンイル)総書記のロシア訪問を契機に負債調整・解決を図ったが、北朝鮮はほぼ全額帳消しを、ロシアは「北朝鮮が返済してから正常な関係に戻る」という見解を示し、2003年以降は交渉が進展していないとのことだ。
去年1年間の北朝鮮とロシアの全貿易額は1億5000万ドル台(約176億円)だ。
同消息筋は「この負債額はこれまで、少なくとも30億ドル(約3500億円)、多くて60億ドル(約7000億円)と見られてきたが、ロシア側から明らかになったという点でも意味深い。
今後両国間の負債解決におけるガイドラインを示したものと考えられる」としている。