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◆【産経抄】 (産経 06/9/5)


 江戸時代中期、信州松代藩の財政立て直しを命じられた恩田木工(もく)は、まず妻子や家来らを集めて絶縁を言い渡した。「手前儀、向後虚言(うそ)を一切申さざる合点(がてん)に候」。

 今後うそを言わないとの決意を披露して、続けて絶縁の理由をいう。それでも身内の誰かがうそをつけば自分は領民から信用を失い、大役を果たせなくなるからだ、と。木工の行政改革を記録した『日暮硯(ひぐらしすずり)』にあるエピソードだ。

 では、行政にうそがまかりとおったら、どうなるのか。17億円もの裏金問題に揺れる岐阜県の惨状が教えてくれる。地方自治体の裏金づくりが社会問題化したのは、約10年前からだ。当時の梶原拓知事は「不適切な支出はなかった」と県議会で大見えを切った。

 ところが問題が発覚すると「裏金は公然の秘密だった」と言い出した。なぜ、徹底的な調査を行わなかったのか。知事の出張費の一部にも裏金が使われていることを説明して「事態を見守るように進言した」と副知事だった森元恒雄参院議員が証言しているが、梶原氏は否定している。

 カラ出張などの手口で捻出(ねんしゅつ)された裏金は、飲み食いをはじめ、タクシー代、はては懲戒処分を受けた職員の生活支援にまで充てられた。

 極めつきは、燃やしたという証言だが、これも一部はうそだったことがわかっている。問題にかかわった職員が金を返還し、元幹部が県の公職を退くのは当然のこと。それだけで、県民の怒りが収まるとは思えない。

 改革派知事のリーダーとして、梶原氏がぶち上げた地方分権論も今となっては、色あせて見える。一番重い罪は、政治不信をもたらしたことだ。もはや誰が木工のように「虚言申すまじく候」と改革を訴えても、聞く耳をもってもらえなくなる。
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by sakura4987 | 2006-09-05 07:26

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