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◆情報収集衛星打ち上げ成功 (世界日報 06/9/18)


活動縛る「政府見解」見直し説く読売、使い方にこだわる朝日


≪性能向上論じる読売≫

 今回で三基目となる政府の情報収集衛星(IGS)が十一日、打ち上げに成功した。このニュースを各紙とも大きく取り上げ、本紙を含め四紙は打ち上げ日の前後に社説を掲げて、その意義などを報じている。

 十三日付の朝日社説の見出しは「幅広く生かしてこそ」。

 情報収集衛星は一九九八年に北朝鮮がミサイル・テポドン1号を発射したのを受け導入が決まった。

 朝日社説は「こんないきさつから事実上の偵察衛星であることは間違いない」と認めながら、「しかし、政府は導入にあたり、安全保障の目的と並んで、大規模な災害対策などにも役立てることをうたった」のだから、「安全保障とはかかわりのないデータを公表し、政府が挙げた災害対策などに幅広く使えないか」と、使い方に注文をつける。

 この使い方に関しては、「衛星の情報を専守防衛の枠を超えて使わないことを改めて確認しておきたい」と念の入れようだ。

 しかし、朝日社説は例えば情報収集衛星のうち光学センサーを持った衛星の解像度(約一㍍)が、米国の偵察衛星(十㌢前後)はもちろん米国の商業衛星クイックバード(六十㌢)よりも劣っていることを指摘しながらも、その性能向上の必要性は論じない。

 この点、読売の社説(十三日付)は明快である。同社説は「北朝鮮の核開発やミサイル発射の動向を監視することが主目的だ。安全保障の観点から、情報収集衛星の性能向上に努めるのは当然である」として、衛星の性能向上など一層の努力を求めている。

 ミサイル再発射も辞さず、核実験に踏み切る可能性もある北朝鮮の動向からすると、「その脅威に直接さらされている日本が、いかに同盟国でも、米国の衛星情報に依存したままでよいはずがない」(同社説)。

 産経の社説(八日付)も、この点を指摘し、「次の技術課題は、得られる画像の精度の向上だ」と明言、欧米の商業衛星からの購入で補うことも可能だが、国家の安全保障にかかわる問題だとして「自前の確固たる手段を目指したい」と強調する。この点は、同感である。


≪次世代衛星の“障壁”≫

 ただ、産経社説はこの主張のみにとどまる。情報収集衛星ばかりか、日本の宇宙開発そのものを縛っている、宇宙平和利用原則に関する一九六九年の国会決議の問題点に触れていない。

 この点まで明確に指摘しているのは、読売と本紙のみ。

 この国会決議は当時社会党をはじめとする野党が、「平和利用=非軍事」との解釈を政府に迫り、政府がこれを受け入れ、自衛隊の宇宙利用まで禁じてしまったものである。

 また、衛星通信など宇宙の実利用が国民生活に浸透するにつれ、自衛隊の通信衛星回線利用が問題になると、今度は自衛隊の衛星利用に関して商用技術の水準にとどめるとの政府見解を八五年にまとめた。「一般化原則」と呼ばれるものだ。

 読売は、「情報収集衛星も、この原則に基づき、解析度をあえて民間衛星の水準に合わせている」問題点を指摘。「“自縄自縛”の見解はすぐに見直し、次世代型衛星の解析度引き上げに全力を傾注すべきではないか」と説く。

 政府は二〇〇九年度から解析度六十㌢の次世代型の情報収集衛星導入を予定し、現在開発を進めているが、その根拠は、いわば平和利用原則の拡大解釈、すなわち先の一般化原則の中で示された、導入決定時に一般化していなくても、衛星運用時までには一般化しそうであるという「蓋然(がいぜん)性」を認める見解なのである(本紙九日付社説)。

 北朝鮮をはじめとする不測の事態に、拡大解釈で何とか対応している国会決議や政府見解は、読売が指摘するように「国の安全を損なう恐れのある“自縄自縛”の見解」である。

 このために、読売は一般化原則の見直しを、本紙はその見直しを含めた宇宙基本法(自民党が現在議員立法で次の臨時国会に提出予定)の早期成立を求めているが、国際情勢を冷静に直視するなら、これが正論であろう。


≪「軍事」強調する朝日≫

 ところが、この宇宙基本法に対して、朝日、東京は不満のようである。

 朝日は社説ではなく、情報収集衛星打ち上げのニュース記事の中で「軍事利用に道を開くもの」と警戒し、東京は見開きの「こちら特報部」(十二日付)で「なし崩し的に進む宇宙の平和利用原則」とネガティブな論調で記事を展開している。

 両紙とも、ことさら「軍事利用」を強調し、情報収集衛星故の情報の非公開性に一部異議を唱える。

 そこには何のための情報収集衛星であるのか、なぜ性能の向上が欠かせないのか、また、なぜ宇宙基本法が必要であるのか、という問題意識が、故意か、そうでないかは不明だが、希薄である。

 都合の悪い事実は無視して報道しているなら、それは読者を欺くものである。
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by sakura4987 | 2006-09-19 07:29

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