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◆ロケット 必要なものに絞って (朝日社説 06/9/24)


http://www.asahi.com/paper/editorial20060924.html

 純国産のM5ロケットで太陽観測衛星「ひので」が無事、宇宙へと旅立った。

 太陽表面で大爆発が起きると、停電になったり通信を混乱させたりして、私たちの生活に大きな影響を与える。太陽がくしゃみをすれば、地球は風邪を引く。そんな太陽活動をくわしく調べて、宇宙天気予報にも役立てるという。

 M5ロケットの打ち上げはこれで最後になる。打ち上げ費用が約80億円とかなり割高なため、廃止されるのだ。

 M5は、故糸川英夫博士が半世紀前につくったペンシルロケットの流れをくむ日本独自の技術による中型ロケットだ。同じ流れのラムダロケットが70年、日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げ、以来、宇宙の科学観測を支えてきた。

 M5の廃止で、日本のロケット開発の二つの大きな流れのうち、一つが消えることになる。残る一つは、実用衛星用に開発された大型ロケットで、現在はH2Aである。

 載せる衛星が科学研究用と実用という違いばかりでない。前者は固体燃料で、後者は液体燃料。前者はすべて独自技術で開発され、後者は米国からの技術導入で始まった。開発を所管したのも前者が旧文部省で、後者は旧科学技術庁。

 所管官庁の主導権争いもあり、無用の対立も少なくなかった。

 両省庁が合併して文部科学省になったのに伴い、開発を担ってきた組織も03年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)として統合された。ロケット開発にも、そろそろ統合効果が表れていいころだ。

 その結果、M5のかわりに低コストの小型固体ロケットを新たに開発することになった。大型の主力ロケットH2A、官民で開発中の中型の液体ロケットGXと合わせ、大中小の3種類のロケットを持つ計画だ。

 米国や欧州並みの豪華な品ぞろえだが、果たしてそこまでする必要性や財政の余裕があるのか、大いに疑問がわく。

 主力ロケットとしてのH2Aのほかにもう1種類、扱いが簡単で、小さい衛星の打ち上げに向く固体ロケットを持つことは必要だろう。それで足りない分は、ロシアなど外国に打ち上げてもらうこともできる。その方が安上がりでもある。衛星に応じて、柔軟に考えるべきだ。

 新型ロケットの開発は、決して容易ではない。過去に失敗した例もある。GXの開発は難航しており、当初計画より5年遅れる見通しだ。宇宙開発委員会が計画を再評価することになっているが、開発中止も含めて見直す必要がある。

 ロケット技術も大事だが、肝心なのは、衛星を使って宇宙空間を活用したり、科学観測をしたりすることだ。そのためにどんなロケットがどれだけあればよいか、納税者の視点で見極めなければならない。

 長年の研究と開発経費をかけたM5ロケットの技術も、しっかり生かしてもらいたい。
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by sakura4987 | 2006-09-26 15:39

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