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◆【コラム】裏切りの季節 (朝鮮日報 06/10/23)

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/22/20061022000020.html

 人が生きていく上で、最も卑劣で汚らわしい行為は、恩を裏切り仇で返し、人の情けを憎しみで返すことだ。これは国と国との間でも同じことだ。恩や情けを忘れれば、人と国の品格は崩れてしまう。

 ■盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の安全保障政策の代弁者ともいうべき青瓦台(大統領府)の宋旻淳(ソン・ミンスン)安全保障室長は「国連に韓国の運命を任せるのは自らの運命を放棄するということ」と発言した。

 また、「まともな国は自国の問題を絶対に国際化・多国化しない」とも述べた。

 だが、今日この大韓民国が存在するのは、56年前の国連決議(韓国戦争〈朝鮮戦争〉における北朝鮮弾劾決議)のおかげだ。

 その国連に対し、今になって「国連に運命を任せることができない」とは、これ以上の裏切りがあるだろうか。

 裏切りの中にも、恥を知り陰でこっそりとする裏切りと、恩人の面前で見ろと言わんばかりに図々しくやる裏切りがある。

 現政権の国連に対する裏切りは、どうも後者のようだ。いくら言いたいことがあったとしても、そのようなやり方ではいけない。


 ■米国は長い間大国病に苦しみ、間違いも多く犯した。韓国に対する振る舞いが、恩恵を与える者として傲慢な点もあっただろう。だが、50年以上にわたって韓国は米国から多くの世話を受け続けてきた。

 政治・経済・社会・文化など、すべての面で新生韓国に決定的影響を及ぼし、特に韓国が貧しかったころ、われわれに多くの援助を与えてくれた国だ。

 今日多くの発展を遂げた国として、国力にふさわしい待遇を要求するのは当然だとしても、韓国の今日があるのは米国の支援のおかげだということまでをも忘れてしまっては困る。

 米国人らは現在、韓国と韓国人に裏切られたと感じている。ある世論調査で「韓国の安全保障にとって、最も懸念される国は米国」という結果が出たとき、米国人らは衝撃を受けたという。


 ■韓国は産業化の過程で多くの副作用を経験した。他人の見解を弾圧し、政治的自由への迫害を加えたこともあった。しかし、そうした過ちと副作用を階級理論に結びつけ、報復や新たな弾圧の道具にする現在の左派政権から、われわれが同類意識を見出すのは難しい。

 過去の過ちを克服することと、過去を敵視することは別次元の問題だ。これは、今日のわれわれがある程度豊かに生活できるようにしてくれた過去の努力と奮闘に対する裏切りだ。


 ■そして、裏切りの極致をいくのが北朝鮮の独裁者らだ。大韓民国の進路をいつも遮ってきたのは、北朝鮮の支配者とその追従者たちだった。

 戦争を起こして数百万人を殺し、機会あるたびに韓国にテロを加え、挙句の果てには核兵器でわれわれの首を締めようとしている。

 韓国は北朝鮮を助けようと苦労し、できるだけのことはした。それならば、感謝の念までは持たずとも、「火の海」や「火炎」で恐喝するのは控えるのが当然ではないだろうか。

 ■こうした北朝鮮の裏切りも腹立たしいが、韓国側の一部の態度も腹立たしいという点では同じだ。

 金大中が「包容政策の何が間違いだったのか」と主張し、盧大統領の「包容政策再考」発言をいっぺんに覆したとき、世間は金大中の威光に驚いた。それとともに「そう言うと思った」と言った。

 口さえ開けば反戦・反核と叫んでいた数多くの自称市民団体らが、北の核実験には口を閉ざすのを見て、人々は「やはりそうか」と思いながらも裏切られた気分になった。

 与党ヨルリン・ウリ党の代表が、核実験の衝撃が収まる前に開城へ行くと言い、与党の議員らが金剛山の案内員の言葉だけを聞いて「平穏なようだ」と言ったとき、人々は韓国内に「金正日の友人」が数多くいるということを知った。

 そして韓国国民全員が、自国の運命を国連に任せるとか、問題を国際化することはできないという青瓦台の見解に接してからは、彼らが国連を裏切った以上に国民を裏切っているということを悟っている。

 まるでどこかで誰かが順々に裏切りのボタンを押しているような印象さえ受けるほどだ。

 北朝鮮の核実験をきっかけに、全世界と米国・日本が一方に、韓国と中国がもう一方へと構図がすっかり変わり、韓半島(朝鮮半島)内部でも北の金正日と南の盧武鉉・金大中(キム・デジュン)が軸を成す構図に変化している。

 北朝鮮を擁護する側は、何かにつけて「戦争をする気なのか」と言い、平和主義者のふりをするが、彼らによって戦争の危険はむしろより大きくなっている。

 核実験で実際に戦争が起きなくとも、国民が戦争の不安に陥ればそれで十分に脅迫の效果は得られるのだ。

 核実験は、もしかしたら来年の大統領選を狙ったものなのかも知れない。

 来年の選挙で左派が敗れれば、盧武鉉・金大中の連帯もその命脈が尽きるはずだ。そうなれば北朝鮮は、既に米国とのつながりが切れ、中国の視線さえ冷ややかになっている上に、唯一残った補給路である韓国とのつながりまで切られる境遇に陥ってしまう。

 金正日の立場としては、それだけは阻まなければならないはずだ。この仮説が現実のものとなれば、来年の大統領選では韓国の公共の場所にテロが加えられ、右派勢力に対する恐怖政治や左派勢力の裏切り政治が横行することになるだろう。
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by sakura4987 | 2006-10-25 11:56

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