◆解放同盟府連委員長「雇用推薦反省する」 京都市不祥事 (朝日 06/12/13)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200612130006.html
部落解放同盟京都府連は、京都市職員の相次ぐ不祥事問題で、同府連支部が推薦して採用された職員も含まれていたとして、同市内の全11支部の活動を3カ月間停止した。府連の大野昭則委員長は12日、朝日新聞のインタビューに答え、「公務員になるために、解放同盟へ入る意思を示すようなケースもあった。(それを防げなかった)我々のありようも反省しなければならない」と述べた。
京都市では今年度、15人の職員や元職員が逮捕された。桝本頼兼市長はこの「優先雇用」での甘い採用を不祥事の原因の一つに挙げている。
大野委員長は、逮捕者のうち6人は同府連支部の推薦で採用されたと明かし、「十分に教育して推薦してきたか、もう一度見つめ直す必要がある」と、甘さがあったことを認めた。
当時、(1)よき公務員になる(2)労働組合運動を活発にする(3)解放運動の担い手になることを条件に送り出してきたとした。しかし採用されると地区を出て、支部を脱退する人もいた。市の採用数が増える中で、十分に人材育成できないまま送り込んできた面もあるという。
一方で、大野委員長は「不適格な職員なら、なぜ市は指導せずに放っておいたのか。勤務指導は市の責任だ」と述べ、市を批判した。
支部の活動停止は7日に表明。行政要望や街頭活動、新年行事などを自粛し、不祥事の原因や解放運動のあり方などを考える時間にあてる。大野委員長は「まず3カ月間、集中的に取り組んで、(組織が)変わったと示したい」と語った。
また、府連は10月上旬に調査委員会を設置。逮捕された職員を推薦した支部から、推薦の経緯やその後の対応の報告を受け、原因を調査している。