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◆10年で25隻以上の潜水艦獲得/シーレーンに脅威拡大 (世界日報 06/12/22)


日本「核」決断なら米英をモデルに

 ― 国際評価戦略センター副理事長 リチャード・フィッシャー氏

中国、北・イランへの核拡散を放置



 ■――中国は台湾海峡有事で米空母の介入を阻止するために、海軍力を増強している。現在の中国のシー・デナイアル(海洋拒否)能力をどうみるか。

 ●米空母の介入阻止は、中国海軍だけでなく、人民解放軍全体の主要ミッションだ。中国が台湾への武力侵攻を決断すれば、陸軍、空軍、第二砲兵(弾道ミサイル部隊)もシー・デナイアルで海軍に協力し、台湾救援にやって来る米空母戦闘群を攻撃するだろう。

 一九九六年三月に米国が台湾海峡危機で空母二隻を派遣して以来、中国は米空母への攻撃能力を高めることを最優先としてきた。十年が経過した今、中国は幾つかの非常に重要な能力を手に入れている。

 私の推定では、現在の中国人民解放軍は、潜水艦、長距離ミサイルを搭載した航空機、対艦弾道ミサイルを、宇宙衛星や長距離無人偵察機で統括し、空母に対して統合的な攻撃を仕掛けられるだろう。これは非常に恐るべき能力だ。米海軍がこれに対抗する備えをしているかは分からない。



 ■――中国は特に潜水艦戦力の増強に力を入れている。

 ●中国海軍は過去十年間に、二十五隻以上の潜水艦を購入・建造している。この間、米国と日本が購入した潜水艦はともに五隻未満だ。

 中国はロシアからキロ級潜水艦を十二隻獲得したが、このうち八隻が極めて破壊的な「クラブ」対艦ミサイルシステムを搭載している。「クラブ」は二段階式の対艦ミサイルである点で他に例がなく、艦艇の防御網を打ち破ることができる。

 また、中国は通常型潜水艦「宋級」の建造を進めている。十月に沖縄近海で米空母キティホークを追尾したのもこのタイプだ。フランス製のレーダーやドイツ製のエンジンなど、外国の技術をかなり用いた国産潜水艦だが、中国にとって最初の近代的な潜水艦であり、十三か十四隻を建造している。

 宋級の後継艦として、「元級」の建造も始めている。元級は外面的には「ラダ」と呼ばれるロシアの最新鋭通常型潜水艦に非常によく似ているが、具体的なことはほとんど知られていない。内部にロシアの技術がどの程度取り入れられているのか分からないが、当然、宋級よりはるかに性能が高いと考えられる。いずれ長時間潜航を可能にする大気非依存型推進(AIP)が搭載されるだろう。

 中国はまた、二種類の原子力潜水艦の建造を進めている。一つは第二世代の攻撃型原潜となる「商級」だ。これも具体的なことはほとんど明らかになっていないが、第一世代の「漢級」よりはるかに優れている。もう一つは、「晋級」と呼ばれる第二世代の弾道ミサイル原潜(SSBN)で、二〇〇四年に一番艦が進水している。

 中国は晋級潜水艦をはじめ、多くの海軍戦力を海南島の先端にある新たな基地に移す予定だ。これは日本にとっても重要な問題といえる。

 日本のエネルギー輸送や貿易はフィリピン周辺のシーレーン(海上交通路)に依存しているからだ。この地域は中国によってさらに軍事化が進み、政治的、軍事的緊張を生み出すことになるだろう。



 ■――中国による空母保有の見通しは。

 ●私の推定では、中国は今後十年以内に最初の国産空母を建造するだろう。中国は現在、空母の戦術や理論を発展させるために、旧ソ連の空母「ワリャーグ」を利用している。最終的に中国海軍は、米海軍のような空母戦闘群を保有することになるだろう。

 中国の空母は、弾道ミサイル原潜の活動エリアの防衛支援に主眼を置くロシアの考え方に基づいて設計されるかもしれないが、現時点では最終的にどのような空母になるかのか分からない。

 中国はロシア製の艦上戦闘機スホイ33を購入しようとしている。報道によると、最初に二機購入し、最終的には五十機購入する計画だ。五十機ならロシア型空母二隻に搭載するのに十分な数だ。スホイ33の契約はまだ交わされていないが、成り行きを見守る必要がある。



 ■――中国はミャンマーやパキスタンなどにも港湾施設を積極的に建設しているが、その狙いは何か。

 ●中国は非常に広範な戦略を追求している。中央アジア全体で影響力を強固にすることを目指すとともに、東南アジアからインド洋、ペルシャ湾に至るシーレーンを確保するために海軍を増強している。中国の活動はこうした観点から観察する必要がある。

 大陸部では、中ロと中央アジア諸国で構成する上海協力機構(SCO)が戦略の中心だ。中国は同機構を強化しつつ、この地域を自国経済に組み込むために道路や鉄道、パイプラインの建設を進めている。

 一方、パキスタンやミャンマー、バングラデシュには新たな港湾施設を建設した。これらの港湾を中国の艦艇が将来利用することは考えられるが、一番の目的はマラッカ海峡の依存度を低下させることだ。パキスタン、ミャンマーの港湾と鉄道などを結ぶ陸上網の整備も進めている。



 ■――長期的に見て、中国の軍事力が太平洋地域で米国を上回る可能性はあるか。

 ●それは間違いなく一つの懸念事項だ。中国は米国の四、五倍の人口と目覚ましい経済的潜在力を誇る。もし中国がその経済的潜在力に見合う戦力を構築しようと決心すれば、ゆくゆくは世界最大の軍隊になるだろう。

 しかし、そこに至るには前途遼遠(りょうえん)だ。中国がグローバルな軍事的優位性や覇権を追求することを決意すれば、多くの利益を危険にさらすことになるだろう。中国が覇権国を目指そうとするときはいつも、周辺国が結束して対抗するからだ。

 中国指導部はこのことをよく理解している。彼らが、中国は平和的台頭、平和的発展を望んでいるだけであって、グローバルな覇権を追求する意図はないと喧伝(けんでん)するのはこのためだ。



 ■――ブッシュ政権は同時多発テロ後、対テロ戦争やイラクを最優先課題に位置付けているため、アジアに対する関心が低下している。このことが中国の影響力拡大を招く要因になっているのでは。

 ●それは明らかだ。中国は米国が対テロ戦争に没頭しているこの機会を利用して、軍備増強と影響力拡大に邁進(まいしん)している。中国は対テロ戦争で相応の貢献をしていない。米国が文字通り血を流しているのに、中国は見て見ぬふりをしている。

 これは明白な事実であり、薄情で冷酷な中国の対外政策を反映している。中国政府が米国や他の民主主義国と人道を最優先する考え方を共有していないことをはっきり示す実例だ。



 ■――日本国内では北朝鮮による核実験を契機に、核保有論議が活発化している。

 ●最終的に日本の安全と生存に責任を持つのは日本自身だ。核抑止力が自国の生存に必要であるかどうか最後に判断するのは日本国民だ。

 中国は絶えず軍事力を増強し、北朝鮮には支援を続けている。彼らは大量破壊兵器の拡散もいとわない。北朝鮮、パキスタン、イランの存在もある。これらすべてを考慮すると、アジアの将来は不吉なものだ。米軍や米国の核抑止力だけではすべての人の将来を守れないかもしれない。

 日本で現在核論議が起きているのは、主に中国の責任だ。中国は、北朝鮮、パキスタン、イランに核兵器が拡散するのを阻止しようとしないからだ。これが脅威を生み出し、日本国内の核論議につながっている。

 私の考え方は少数派かもしれないが、米国は日本の核論議に偏見なくアプローチすべきだ。

 同盟国の日本がもし、日中間の領土紛争で米国は核による報復のリスクを冒さないかもしれないと判断すれば、米国は日本がアジアの民主主義国として自国の生存を保証するために下す決定を理解するように努めるべきだ。

 短期的に日本が核兵器の保有を決断した場合、おそらく日本の安全には役に立たず、むしろより多くの脅威を招く結果になるだろう。だが、十年、十五年後、われわれはこの問題について異なる考え方を持っているかもしれない。

 日本で過半数の人が核兵器の保有が日本の生存にとって必要であると感じるようになれば、日本と米国は手を携えて、米国が同盟国・英国とやってきた道をたどるべきだろう。
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by sakura4987 | 2006-12-22 12:55

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