◆イランがIAEA査察官38人を入国禁止に (朝日 07/1/23)
http://www.asahi.com/special/MiddleEast/TKY200701230089.html
イラン国会のボルジェルディ外交・安全保障委員長は22日、国際原子力機関(IAEA)の査察官38人を入国禁止にする措置を決めたと述べた。イラン学生通信が報じた。モッタキ外相も同日、確認した。
イランにウラン濃縮活動停止を求める国連安全保障理事会の制裁決議が昨年末に採択されてから初の対抗的措置で、決議から60日以内を期限とするIAEA報告に影響を及ぼしそうだ。
ボルジェルディ委員長は、「IAEAにはこの決定は通知されている」と述べ、モッタキ外相もこれを確認した。
イランは、安保理決議採択後、国会がIAEAとの協力関係の見直しを政府に求める法案を可決。
見直しの内容は、査察への協力を打ち切るものとも、促進するとも取れるもので、核不拡散条約(NPT)体制からの離脱を意味するのかは不透明だが、アフマディネジャド大統領は後日、この法を実施に移すと述べており、それに基づくものとみられる。
モッタキ外相はこの日、シリアの外相と会談した席で確認したもので、「IAEAの規則に基づき、査察受け入れ国は特定の査察官の入国に反対する権利を持つ」と述べた。米国など特定の国籍の査察官が対象となっているかどうかは明らかにしなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆EU外相理事会、イラン制裁の即時実行で合意 (日経 07/1/23)
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20070123D2M2300423.html
欧州連合(EU)は22日に外相理事会を開き、国連安全保障理事会が定めたイランに対する制裁措置の即時実行で合意した。
議長国のシュタインマイヤー独外相は記者会見で「核問題への明確な警告であり、EU加盟国は共通の立場を取る」と強調。国連安保理が求めるウラン濃縮活動の停止に応じないイランを非難した。
EU外相理は声明で「制裁措置を遅滞なく完全に実行する」よう加盟国に要請。外交手段による核問題の打開から、制裁措置を通じたイランへの圧力に明確に方針を転じた。