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◆第1回:グーグル株式会社 (日経BPより)



国境を越えた情報共有で知の世界を再編成する

「知」が鼓動する組織

http://itpro.nikkeibp.co.jp/a/biz/index/ind_seiko.shtml

■会社概要

 1998年にラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンによって設立されたインターネット検索エンジン最大手。

 カリフォルニア州にある本社を中心に、世界100カ所以上にセールス・オフィスとエンジニアリング・オフィスを構えており、5000人以上の従業員を有する。2001年に設立された日本法人はセールスとエンジニアリング双方の機能を備えている。


 「世界中の情報を整理し尽くす」というグーグルの野望は、ウェブ上のテキスト、画像、動画にとどまらず、パソコン内の情報、衛星による地形写真や街路地図、書籍の全文検索にまで広がっている。

 人間の知の外延を広げるユニークな技術とサービス。世界をリアルタイムに感じるスピーディーな展開を支えるのは、24時間態勢で仕事に没頭するエンジニアたちだ。その独特のワークスタイルを東京・渋谷の日本法人で垣間見た。

 隣に座っていても同じプロジェクトに関わっていることはまれ。だからこそ、カジュアルなコミュニケーションを発生させるしかけがオフィス内に散らばっているのがグーグル文化。

 また、ビリヤード台で遊んでいるように見えても、新しいアイディアを構想中かもしれない。

 グーグルが検索エンジンを開発したのは1998年のこと。市場参入は後発である。だが、そこに使われた「ページランク」と呼ばれるアルゴリズムは、人間が普通に考える情報の優位度に近いものだった。

 「グーグル・ツールバー」などの使いやすいインターフェースも相まって、グーグルは瞬く間に人気を呼んだ。いまやインターネットで情報を調べることを「ググる」と俗称するように、その社名は検索エンジンの代名詞となっている。

 衛星写真で自分の家の屋根の色まで分かる「グーグル・アース」、膨大な保存領域を無料で提供する「Gメール」、ブラウザで表計算ソフトの利用を可能にした「グーグル・スプレッドシート」、さらにケータイ上でのさまざまな検索機能など、そのサービスは高度な技術もさることながら、使いやすさや展開のスピードでも人々を驚かせる。

 何よりアイデアからβ版発表までがあっという間。英語版が出たと思ったら、すぐに日本語版も提供される。この技術力とスピーディーなサービス展開が、ほかの検索サービスを大きく引き離し、多くの利用者を生んでいる理由だ。

 それを可能にする土壌や組織はどのように形成されたのだろうか。


■多言語・多様な視点から生み出されるサービス

 いまグーグルは、世界17拠点にセールス・オフィスとエンジニアリング・オフィスを抱えている。日本法人は2001年に設立された。

 「グーグル・ジャパンの重要なミッションの一つは、日本市場における広告マーケティングや広告営業を行うことですが、同時に技術やサービス開発を通して、それを世界中のグーグルで使えるようにするという課題もあります。

 ですから、日本法人は日本だけに特化したサービス開発を行っているわけではありません。グーグルは各国に拠点を展開していますが、世界中の人々に多言語でサービスを展開するためには、多様な視点が重要だと考えるからです」と言うのは、PRスペシャリストの斉藤香氏だ。

 言語や習慣が違うので、どんなサービスにも地域化(ローカライゼーション)は必須だが、念頭には常にワールドワイドで「あまねく」そのサービスが使えるようにするという命題がある。

 新しいサービスを発想するのに、世界中に散らばる人材リソースを糾合したほうがより良いものができる。座席の隣にいる人ではなく、何万キロも離れた所にいるエンジニアが、自分のパートナーだったりすることは日常茶飯事だ。

 誰がいまどんなタスクにかかりきりで、進捗状況がどうなっているかは、国境をまたいで構築されたイントラネットを見れば一目瞭然、全プロジェクトが公開され、縦横無尽にコミュニティーが形成されているという。

 世界を覆う巨大で緻密なクモの巣が、プロジェクトの動態をリアルタイムに伝える。文字通り、ワールド・ワイド・ウェブ的なワークスタイルだ。

 こうした仕事のスタイルが求められるのは、ひとえにインターネットビジネスに特有の「パワーとスピード」が重要だからである。それが発揮されるのは、一人ひとりの社員のクリエイティビティーの高さと、その創造性を引き出す仕掛けづくりがあるからだ。


■一人のアイデアを全員が共有・検証する仕組み

 「抜群に優秀な連中を集め、創造的で自由な環境を用意する。ただし情報を徹底的に全員で共有した上で、小さな組織ユニットをたくさんつくり、個々がスピード重視で動き、結果として組織内で激しい競争を引き起こす」

 これはグーグルの第一号社員、クレイグ・シルバースタインが2003年に語った言葉。グーグルの目指すべきワーキング・カルチャーを見事に集約している。

 グーグルが創業期からすぐに、コンピューター・サイエンス分野を中心に博士号取得者を全米からスカウトしたことは有名な話だ。しかし、博士号の比率でいえば日本の大企業研究所のほうが多いかもしれない。

 重要なのはその頭脳が、「徹底した情報共有」で統率され、個々が発信する情報が滞留することなくフラットに行き渡り、自律的に選別・集約されて形になるという仕組みだ。

 「新しいサービスのアイデアやシステムを革新するプログラム・コードは、最初はたった一人のものかもしれません。しかし、せっかく考えついたのなら、誰かに見てほしいと思うのは当然のこと。

 グーグルには、それが可能な実験フィールドが用意されており、全世界で5000人規模のコミュニティーが一人のアイデアを検証する仕組みができています」(斉藤氏)

 グーグル社内にある情報共有の仕組みから、情報の淘汰が起きることで、厳しい競争原理が働いているのである。

 そこで勝ち残ったアイデアや技術は、すぐにシステムに実装され、β版のサービスとしてユーザーに提供される。世界中の何億というユーザーがそれを喜んで使い込み、日々フィードバックを寄せる。

 社内の情報共有が競争的=協業的に生き生きと活動する例は、何も仕事だけにとどまらない。

 「社内のカフェテリアでは毎日、外部のケータリングサービスを利用しています。そのメニュー一つをめぐっても、社内メーリングリストでウンチクや議論が絶えません。そういう遊びの部分にも全力投球なんですね」と斉藤氏は笑う。

 ランチタイムになると、社員が集まって一緒に食事をする。仕事をする相手は世界中に散らばっていても、リアルなコミュニケーションの場も情報共有の重要な要素だ。

 社内には200以上の趣味のネット・コミュニティーが存在しているというのも驚きだ。しかし、この「遊び」の部分が、実はグーグルの創造性のもう一つの秘訣でもあるのだ。


■20%の自由な時間が創造力を刺激する

 グーグルには「20%ルール」という社内制度がある。エンジニアは勤務時間の20%を、会社のミッションを考慮しつつ、自分の好きな研究開発に当てるというものだ。

 シーズンごとに表情を変えるグーグルのトップページのロゴのアイデアや「Gメール」などのサービスは、この20%ルール、つまりは社員の“余技”ら生まれたものだという。

 本業から離れた自由な研究開発が新しい製品を生み出す例は、ソニーなど日本の企業にもあったが、グーグルはそれを社内制度化して、より意識化している。

 それが可能な前提条件として、仕事における時間管理やワークスタイルづくりが、かなりの部分、自己裁量に任されていることは、個々人が自分のワークプレイスを楽しげに装飾しているオフィスの雰囲気からも見て取れる。

 「全員が出入り自由なキッチン、空きスペースにはビリヤード台にバランスボールなど、社員は自分たちの職場を可能な限り居心地良くしようと努めています。

 こうした『創造的で自由な環境づくり』も会社として全面的にサポートしています」と、ファシリティマネージャーの小宮山美樹氏は言う。

 また、日本のオフィスビル事情もあって、実現までには時間がかかるが、「24時間そこで暮らせるぐらいの環境」が理想だと小宮山氏は付言する。

 グーグルの人材採用条件は、「優秀であること」「自律的であること」「チームとして一緒に働けること」の三つ。

 チームワーク重視というのは意外かもしれないが、チームワークの基礎にあるセンス、モチベーション、行動様式など一朝一夕では訓練しにくい要素は、厳格な採用手法によって入社前にきちんと擦り合わせておく。

 こうして個々に優れて個性的な社員たちが一つひとつのピースとなり、それがジグソーパズルとなって世界大の「図」を描き出す。

 「世界中の情報を整理し尽くす」という野望に向って、社員全員がそのイメージを共有できているというところが、グーグルのアクティビティーの秘密なのかもしれない。
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by sakura4987 | 2007-02-02 17:31

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