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◆この国の二大政党制 (産経 07/7/1)




 二大政党制は、その国の歴史や文化の肝を、相対立する2つの価値で表しえたときに成り立つ。

 たとえばアメリカには、南部と北部、田舎と都市、アングロサクソンとその他の民族といった対立軸が、19世紀以来ずっとある。それらの片方ずつをうまく代表することで、共和党と民主党の二大政党制が働いてきた。

 すると、わが国の場合はどうか。かつて政治学者の神島二郎は、日本では伝統的に「ソフトな政治」が基調だと述べた。

 要するに、鎖国的かつ村社会的な、閉じた和の政治だ。上は下に出血を強いず、下は上に慈悲を願う。その中で、常に痛みの最も少ない社会運営が追求される。

 しかし、特に明治維新以後、それだけでは済まなくなり、「ハードな支配」という、もうひとつの基調が入り込んだと、神島は言う。

 西洋流の弱肉強食のモデルを受け入れたせいである。強い者が勝つ。自己責任で一生競争しろという社会だ。

 けれども、日本人の民族性は「ハードな支配」を純粋には受け入れられない。したがって、「ハードな支配」が先行すると「ソフトな政治」の揺り戻しが必ず来る。

 ハードとソフトの葛藤(かっとう)が、明治以来の日本政治の常なる起動因というわけだ。

 もしも、この神島モデルがまだ有効なら、そんな政治文化に見合う日本流の二大政党制は、日本の伝統を表に掲げた和の政党と、西洋的な弱肉強食党で構成されてこそ、はじめて落ち着くだろう。

 そうだとすれば、今の自民党と民主党では物足らない。どちらの党にもハードとソフトが混じる。どちらの価値を代表しているかが見えない。やはり政界再編が必要だ。
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by sakura4987 | 2007-07-14 10:13

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